概略
誕生日 | 1999年2月28日(21歳) |
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国 | ![]() |
出身地 | リュブリャナ |
ドラフト | 2018年 3位 |
身長 | 201cm (6 ft 7 in) |
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体重 | 104kg (229 lb) |
シューズ | エア・ジョーダン |
ポジションはシューティングガード。
右利き。
スロベニアが誇るスーパースター。
まだ若干20歳の若者だがNBAの試合では毎試合トリプルダブルを連発する活躍ぶりで、将来はマイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズの領域にいくだろうと期待されている。
受賞歴 | |
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経歴
2015-2018 2018- |
レアル・マドリード DAL ダラス・マーベリックス |
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2012年9月、13歳となったドンチッチはレアル・マドリードと5年契約を結び、U-16のチームへ参加した。
スペイン語と慣れない環境に適応しながら、2013年2月にはスペイン国内の大会の決勝戦で25得点、16リバウンド、5スティールを記録し、平均24.5得点をあげ、MVPを獲得した。
また、3月にはU-16のスペイン選手権でもMVPを獲得した。
2014-15シーズンでは、主にレアル・マドリードのU-18のチームと、Bチームでプレイした。
2015年1月に行われたU-18のトーナメントで、16歳だったにも関わらずそのトーナメントのファーストチームに選出された。
5月にはU-18のネクスト・ジェネレーショントーナメントで優勝し、MVPに選出された。
2015-16シーズンにドンチッチはトップチームに昇格し、2015年4月30日の試合でプロデビューした。
16歳2ヶ月2日でのプロデビューは、リッキー・ルビオ、アンヘル・レボロに次いでリーグ史上3番めに若いデビューとなった。
2016-17シーズンでは2016年12月4日に行われたバロンセスト・フエンラブラダとの試合で23得点、11アシストを記録し、初めてのダブルダブルを92-76の勝利で飾ったり、この週に初めて週間最優秀選手も獲得した。
最終的にチームをユーロリーグベスト4に導き、満場一致でユーロリーグのライジングスター賞、リーガACBのベストヤングプレイヤー賞を受賞した。
2017-18シーズンはチームのスター選手であるセルヒオ・リュルが2017年に前十字靭帯の怪我により出遅れ、ドンチッチに多くのボールが回ってくるようになった。
2018年5月9日、ACB史上7人目(最年少)のトリプル・ダブルを達成した。
このシーズンでユーロリーグで活躍し、優勝し、彼はユーロリーグの最年少MVPに輝いた。
ヨーロッパで輝かしい実績を残し、2018年のNBAドラフトへエントリーした。
ドラフトではアトランタ・ホークスに全体3位で指名された後に、トレイ・ヤングと将来の1巡目指名権とのトレードで、ダラス・マーベリックスに交渉権が移動した。
NBAでの1年目となる2018-19シーズン、レアル・マドリードとのバイアウト交渉、ヨーロッパでの疲れなどの問題からサマーリーグは出場しなかったが、9月29日のプレシーズンマッチの北京ダックス戦でマーベリックスデビューを果たし、16得点、6リバウンド、3ブロックを記録した。
10月17日にフェニックス・サンズとの試合で121-100で敗れはしたが、10得点、8リバウンド、4アシストを記録し、NBAレギュラーシーズンデビューを果たした。
10月20日にはミネソタ・ティンバーウルブズとの試合で140-136で勝利し、26得点、6リバウンドを記録した試合でフランチャイズ最年少で20得点をあげた選手となった。
2019年1月21日のミルウォーキー・バックス戦で史上2番目の若さ(2人目の10代)でトリプル・ダブルを達成(最年少記録のマーケル・フルツとは10日違い)。
2月2日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で2000年以降6人目となる10代で通算1000得点に到達し、2月10日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では10代で史上初の1100得点を超え、20歳の誕生日前までに記録を1194得点まで伸ばした。
2019-2020シーズンはさらに飛躍し、毎試合のようにトリプルダブルを記録するようになる。
エピソード
ドンチッチの家族によると、生後7ヶ月のときにバスケットボールに触れ、1歳の頃にはおもちゃのゴールでよく遊んでいた。
ドンチッチはバスケットボール以外にもサッカーなど様々なスポーツをプレイしていたが、バスケットボールに専念した。
7歳のときにリュブリャナの小学校でバスケットボールを始め、自分より背が高く身体能力の高い年上の子供たちと一緒にプレイし、10代前半の頃にはバスケットボールで有名な少年となった。
プレースタイル
ドンチッチはPG、SG、SFでプレイすることの出来るポジションレスな選手であり、ガードとしては201cm、99kgと大柄な選手となる。
また、スモールボールが全盛の現在のNBAではPFのポジションまで入ることが可能と言われている。
3ポイントシュート、ミドルシュートや、ポスト付近でのフローターシュートなど、様々なシュートを決められるスキルを持っている。
バスケットボールIQも高く、味方とのピックプレイからも様々なオフェンスのバリエーションを持つ。
「ステップバックからの3ポイント、パス能力などはジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)に似ているのかもしれない。一歩先を読む能力はラリー・バード(元ボストン・セルティックス)にも似ているが、バードはドリブルからステップバックしての3ポイントなんて打たなかった。とてもユニークなプレイヤーだ」 ウォリアーズ戦後、敵将のスティーブ・カーHCがそう絶賛していたほどのクリエイティブなプレイスタイルがドンチッチの魅力だ。
スキル、シュート力、パス能力をすべて備えたプレイメイカーでありスコアラー。
アメリカの水にも完全に慣れたのか、今季は往年のマヌ・ジノビリ(元スパーズ)を彷彿とさせる、華やかで奔放な活躍を続けている。
ドンチッチは得点、アシスト、リバウンドどれもできる万能プレイヤーでポイントガードとしてゲームメイクすることもできます。
身長が201センチあり、できるポジションは多いですが、スピードがないことが欠点といえます。
シュートレンジは広く、ペイントエリアからディープスリーまで打つことができます。
ルーキーシーズンのスタッツはFG%が42.7%、3P%が32.7%、FT%が71.3%と決して高くはありませんでしたが、毎試合安定した確率で決めていました。
NBAの前にヨーロッパのリーグでプレーしていたので、ルーキーの頃から完成されている印象です。
また適切な判断ができているので、プレーメーカーに向いていると思います。
ポイントフォワードは限られたプレイヤーしかいないので、期待されている証拠でしょう。
NBAとユーロリーグでコーチの経験のあるエットレ・メッシーナは、彼の年齢にしては精神面で特に驚異的とコメントしている。
ただし、ウィングプレイヤーとしてはクイックネスの欠如が課題とされており、今後の成長が期待される。
バスケットボールのジャーナリストでありスカウトであるオースティン・グリーンはポール・ピアースとジョー・ジョンソンと比較しているが、解説者のフラン・フラチラはゴードン・ヘイワードのスキルとマヌ・ジノビリの精神を持った選手としている。
また、ヨーロッパで実績を残し、国際大会でも活躍している選手との比較ではデヤン・ボディロガ、ドラジェン・ペトロヴィッチ、トニー・クーコッチと比較される。
ユーゴスラビアとセルビアで代表監督に就いていたイボコビッチによると、ペトロヴィッチやクーコッチよりも成熟した選手であると述べている。
本人はスキルの多様性で似るベン・シモンズと自分を比較している。