概略
国籍 | ![]() ![]() ![]() |
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生年月日 | 1998年12月20日(21歳) | ||
出身地 | パリ19区、及びパリ近郊ボンディ | ||
身長 | 178cm | ||
体重 | 73kg |
ポジションはフォワード(センターフォワード、右ウイング)。
利き足は右。
次代のスーパースター候補生。
ペレ以来の逸材と言われている。
エムバペは、ブラジルの英雄ペレ氏と比較されている。
エムバペは15日に行われたクロアチアとの決勝で、チームの4点目をマーク。
W杯決勝で10代の選手が得点したのは、1958年のペレ氏(当時17歳)以来だった。
フランスは4─2で勝利し、通算2回目のW杯優勝を果たした。
Mbappéの日本語表記は統一されていない。
それはまず、当人の祖先の出身地のカメルーンの言語の発音と、当人の出生地のフランス語の発音との対立があるという。
結果、「エムバペ」「ムバペ」「ンバペ」「エンバペ」「ムバッペ」など、多様なカタカナ表記がある。
日本のメディアは「エムバペ」表記を好んで使用し、ウイニングイレブンやFIFAシリーズなどのゲームでは「ムバッペ」を使用するが、サッカーキングのインタビュー動画内において本人は「ムバッペ」「エムバペ」「エンバペ」の中では「エンバペ」が最も近いと発言している。
獲得タイトル
チーム
モナコ
・リーグ・アン:1回(2016-17)
パリ・サンジェルマン
・リーグ・アン:3回(2017-18, 2018-19, 2019-20)
・クープ・ドゥ・ラ・リーグ:1回(2017-18)
・クープ・ドゥ・フランス:1回(2017-18)
・トロフェ・デ・シャンピオン:2回(2018, 2019)
代表
・UEFA U-19欧州選手権 : 2016
・FIFAワールドカップ : 2018
個人
・リーグ・アン・最優秀若手賞:2016-17, 2017-18, 2018-19
・リーグ・アン・ベストイレブン:2016-17, 2017-18, 2018-19
・リーグ・アン・得点王:2018-19, 2019-20
・リーグ・アン・最優秀選手賞:2018-19
・ゴールデンボーイ賞:2017
・FIFAワールドカップ・ヤングプレイヤー賞:2018
・FIFAワールドカップ ドリームチーム:2018[32]
・FIFA/FIFProワールドイレブン:2018, 2019
・コパ・トロフィー:2018
・フランス年間最優秀選手賞:2018
経歴
クラブ | |||
---|---|---|---|
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
2015-2016 | ![]() |
12 | (4) |
2015-2018 | ![]() |
41 | (16) |
2017-2018 | → ![]() |
27 | (13) |
2018- | ![]() |
49 | (51) |
代表歴 | |||
2014 | ![]() |
2 | (0) |
2016 | ![]() |
11 | (7) |
2017- | ![]() |
33 | (13) |
クラブ
少年時代にかつてティエリ・アンリやニコラ・アネルカなどを輩出したフランス一の育成の名門、クレールフォンテーヌ国立研究所に入学、その頃から才能は知れ渡っており、2012年にはレアル・マドリードがエムバペを練習に招待している。
2013年からASモナコのユースチームに所属し、2015年12月2日のSMカーン戦にてファビオ・コエントランとの交代途中出場でプロデビューを果たした。
2016年2月20日、トロワAC戦にて17歳と26日でプロ初得点を記録した。
ティエリ・アンリの記録を抜いてモナコでの最年少得点記録となった。
2016-17シーズン、クープ・ドゥ・フランスのラウンド16・スタッド・レンヌ戦ではモナコの選手として1997年のソニー・アンデルソン以来となるハットトリックを達成した。
2017年2月11日、第25節のFCメス戦ではリーグ史上2人目の若さでハットトリックを達成した。
3月15日、UEFAチャンピオンズリーグ・決勝トーナメント1回戦のマンチェスター・シティFC戦では第1戦に続いて得点をしてベスト8進出に貢献した。
3月19日、第30節のSMカーン戦では2得点を決めて4連勝に貢献。
4月12日のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝のボルシア・ドルトムント戦のアウェーでの第1戦で先制弾を含む2ゴールを挙げた。
これによりUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメントにおける1試合複数得点の最年少記録を18歳と113日に更新した。
ホームでの第2戦でも先制ゴールを挙げ、モナコの2003-04シーズン以来の準決勝進出に貢献した。
UEFAチャンピオンズリーグ準決勝のユヴェントスFC戦ではトータルスコア1-4でチームは敗退したものの、5月9日に行われたアウェーでの第2戦でジャンルイジ・ブッフォンからチーム唯一となるゴールを挙げた。
5月17日の第37節・ASサンテティエンヌ戦では決勝点となる先制点を挙げ、モナコに17季ぶりとなるリーグタイトルをもたらした。
2017年8月31日、パリ・サンジェルマンFCへ2018年6月30日までのレンタル移籍(買い取りオプション付き)で加入することが発表された。
オプションを行使することにより、2022年までの契約となる。
年俸は2017-18シーズンはモナコ時代と同じ(リーグ・アンの最低保障年俸)となる。
9月8日、移籍後初戦となるFCメス戦で先発フル出場し、初ゴールを含む1ゴール1アシストで勝利に貢献した。
10月29日、UEFAチャンピオンズリーグ第3節のRSCアンデルレヒト戦でも得点を決めて、10代におけるCL最多得点を更新した。
12月6日、UEFAチャンピオンズリーグ第6節のFCバイエルン・ミュンヘン戦で2点ビハインドで迎えた50分、エディンソン・カバーニのパスに反応し、ヘディングでCL通算10ゴール目を挙げた。
18歳11ヶ月での二桁到達は史上最年少となった。
2018-19シーズンから背番号を29番からルーカス・モウラの移籍で空き番号となっていた7番に変更することが決定。
8月19日、第2節ギャンガン戦で後半から今季初出場を果たすと2ゴールを決める活躍を見せた。
10月7日のリヨン戦ではわずか13分の間に4ゴールを奪う圧巻の活躍を見せチームを5-0の大勝に導いた。
11月3日、第12節のリール戦でも得点を決め、45年ぶりとなる19歳でリーグ戦通算40得点をきめる記録を達成した。
2019年2月23日、第26節のニーム・オリンピック戦でも2得点をきめ、わずか20歳と3か月でリーグ通算50得点に到達した。
2019年9月、2年連続となるFIFA/FIFProワールドイレブンに選出された。
代表
フランス代表として各年代でプレーし、2016年にUEFA U-19欧州選手権に出場し、5得点を記録しチームを優勝に導いた。
2017年3月26日、2018W杯・欧州予選のルクセンブルク戦で18歳と95日で代表デビューを果たした。
2017年8月31日のW杯予選オランダ戦で代表初得点を挙げた。
2018 FIFAワールドカップのメンバーに選出。
6月11日、第2戦のペルー戦で得点を決め、同大会における最年少得点者(19歳183日)となった。
6月30日、決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦では2得点をあげる活躍で勝利に貢献した。
決勝のクロアチア戦では4点目となるミドルシュートを決めフランスの優勝に大きく貢献した。
10代選手がワールドカップの決勝に出場したのは、1958年大会のペレ、1982年大会のジュゼッペ・ベルゴミに続き史上3人目、決勝でゴールを決めたのはペレ以来2人目となる60年ぶりの出来事となった。
2018年のロシアワールドカップでは初のワールドカップ出場で4得点を取りフランスを優勝へと導いた。
エピソード
ストライカーとして若くしてモナコでデビューし、先述の通り最年少得点記録を塗り替えたことなどからティエリ・アンリの再来と称されている。
エムバペ本人は幼い頃はジネディーヌ・ジダンに憧れており、ジダンを真似てヘアスタイルを坊主頭にしようとするほどであった。
パリ・サンジェルマン移籍後はティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズに似ているとしてチームメイトから「ドナテロ」のニックネームで呼ばれており、2017年12月17日のスタッド・レンヌ戦では試合に乱入したタートルズに扮したファンに抱きつかれる一幕もあった。
同リーグ所属のエミリアーノ・サラを乗せた飛行機の墜落事故の捜索活動へ27000ポンド(約380万円)を寄付した。
プレースタイル
サイドでのプレーを得意しており、縦への突破や崩しでチャンスを演出します。
中央にも左右に開いた位置の両ウイングにも対応します。
得点力を生かすなら真ん中で、ドリブルでの打開力を生かすならサイドといったところでしょうか。
身長は178センチです。
センターフォワードとしては決して高くありませんが、ゴール前でドシッと張るタイプではないので気にならないと思います。
一番の特徴はその圧倒的なスピードです。
圧倒的なスピードで相手をぶっちぎることができます。
最高速度で「時速44.7キロ」を記録。
平均速度でも「時速36キロ」に達していたという。
原付バイクの法定速度より速いです。
ちなみに陸上界のスター、ウサイン・ボルトの100mは最高時速44.7キロ、平均時速37.6キロ。
平均時速は僅かに遅いですが、何とトップスピードは全く同じ速度。
もちろん計測方法も厳密ではないですし距離も違うのでボルトと同じくらい速いとは言えませんが、短距離走の素質もあったのではないでしょうか。
特に静止状態からの加速が速く、瞬発力を生かして独力で相手の守備に穴を開けることができます。
そのスプリント力はドリブルで大いに発揮されます。
足下でボールを受け、個人で局面を変えられるタイプの選手です。
小さく蹴り出しながら進む独特のドリブルから一気にギアを変え大きく蹴り出し、加速してディフェンスを置き去りにすることができます。
スピードを一気に落として逆方向に切り返したり時にはエラシコなどの高等テクニックも披露しますので、スピードだけでなく技術にも優れているのがわかります。
さらには、足下でボールを受けるのも良いですがスペースで受けるのも得意です。
スピードを生かしてディフェンスの裏に抜けるのも上手。
裏に抜け出し背後のスペースでボールを受け、一瞬で決定機を作り出します。
足下でもスペースでもボールを受けられる選手です。
相手の中盤とディフェンスラインの間でボールを受けてのドリブル突破、ボールが来なければフリーランニングで背後を狙ってスペースを突ける。怖い選手です。
スピードを生かしたプレーが特徴のエムバペですが、シュートの際の冷静なプレーぶりも評価を高める要因です。
キーパーと一対一のシチュエーションでも、相手の立ち位置を見極めた上でコースを狙った正確なシュートを打ち込みます。
キックの精度も非常に高いです。
低くて速いグラウンダーのシュートはもちろん軽く浮かせたループシュートもお手のもの。
さらに、頻度は高くないですが距離があってもミドルシュートでゴールを脅かします。
抜群の得点能力を誇るエムバペ。
ただ、自分より良いポジションの味方がいるとそちらを使う余裕も見せてくれます。
ゴールのアシストも上手な選手です。
そのあたりはエリア内での冷静さが寄与しているはずです。
2016-17はリーグ1で11回のアシストを記録しています。
プレーメーカーのような数字。
特にサイドからゴール向かっていって相手キーパーとディフェンダーの注意を引き、フリーで中央にいる味方にプレゼントパスをするパターンが多い印象。