スタンリー・マシューズ

概略

国籍 イングランドの旗 イングランド
生年月日 1915年2月1日
出身地 スタッフォードシャー州ストーク=オン=トレントハンリー
没年月日 2000年2月23日(85歳没)
身長 174cm
体重 71kg

 

ポジションはフォワード(右ウイング)。

 

利き足は右。

 

イングランド・サッカー史上に残るウイングの名選手。

 

「ドリブルの魔術師」の異名を持ち、彼が得意としたフェイントは『マシューズ』と呼ばれ、現在もドリブルの基本技の一つとして受け継がれている。

 

獲得タイトル

クラブ

ブラックプール
・FA Cup: 1953
・FA Cup runner-up: 1948, 1951

ストーク・シティ
・Football League Second Division (2): 1932–33, 1962–63

代表

イmmグランド
・British Home Championship (9): 1935, 1938, 1939, 1947, 1948, 1954, 1955, 1956, 1957

個人

・FWA Footballer of the Year (2): 1948, 1963
・Ballon d’Or: 1956
・PFA Merit Award: 1987
・FWA Tribute Award: 1995
・Football League 100 Legends: 1998
・English Football Hall of Fame: 2002
・PFA Team of the Century (1907–1976): 2007
・IFFHS Legends

 

その他

・CBE: 1957
・Knight Bachelor: 1965

 

経歴

クラブ
クラブ 出場 (得点)
1932-1947 イングランドの旗 ストーク・シティ 259 (51)
1941-1961 イングランドの旗 ブラックプール 391 (17)
1961-1966 イングランドの旗 ストーク・シティ 59 (3)
代表歴
1934-1957 イングランドの旗 イングランド 54 (11)

 

1932年、17歳でストーク・シティとプロ契約し1934年9月29日にはウェールズ戦で代表デビューを果たす

 

1939年、第2次世界大戦の影響によりイングランドリーグは中止となり彼のキャリアは一時中断する。

 

大戦中はイギリス空軍の訓練士官として軍務に服し、7年ぶりにリーグ戦が再開された翌年の1947年ブラックプールへ移籍。

 

翌1948年に創設されたFWA年間最優秀選手賞の第1回受賞者となるが、この賞はこれまで2部リーグで1度の優勝に貢献したに過ぎないマシューズのために新聞記者たちが作ったとされる。

 

1953年5月3日FAカップ決勝戦ボルトンとの試合ではロスタイムでの大逆転劇勝利の立役者となり、この試合は『マシューズ・ファイナル (Matthews Final) 』と呼ばれFAカップ史上最も劇的な試合とされている。

 

1961年、46歳で当時2部のストーク・シティに戻った。

 

クラブの英雄の復帰に、それまで1万割れしていた観客数は3万5000人を超えるようになった。

 

1年後の62-63シーズンには1部昇格を果たす。

 

同シーズン、マシューズは15年ぶり2度目のFWA年間最優秀選手賞を受賞する。

 

1965年2月6日のフラムFC戦を最後に引退した。

 

50歳での出場は最年長記録である。

 

エピソード

バロンドール第1回受賞者です。

 

前途したように、この賞自体がマシューズが現役のうちに受賞させようと始まった、こう言われるぐらいです。

 

1956年には最初のバロンドール(欧州年間最優秀選手)受賞者となり、1965年にはサッカー選手としては初めてナイトの称号『サー』を授かる。

 

現役中にこの栄誉に浴したのは2013年現在もマシューズのみである。

 

喫煙、飲酒を控えるのはもちろん、菜食を心がけ、毎朝6時に起床するなど徹底的な体調管理によって、17歳でのプロデビューから50歳まで一線でプレーした。

 

一部リーグおよび代表選手としての最年長出場記録も保持している。

 

また、33年間の現役生活で一度も警告を受けたことがないという生粋のフェアプレイヤーであった。

 

ペレからは「全サッカー選手の模範となる名選手」、フランツ・ベッケンバウアーからは「誰にも止めることができない男」と評されている。

 

ストーク・シティFCのホーム、ブリタニア・スタジアムの側には業績を記念してマシューズの銅像が建てられている。

 

また、1999年に ワールドサッカーの20世紀の偉大なサッカー選手100人で17位に選出された。

 

プレースタイル

「ドリブルの魔術師」の異名を持ち、彼が得意としたフェイントは『マシューズ』と呼ばれ、現在もドリブルの基本技の一つとして受け継がれている。

 

そのトレードマークが「マシューズ・トリック」と呼ばれたフェイントだった。

 

右ウイングのマシューズのフェイントは瞬間的な速さ、というより間合いのとり方がポイントだったと思う。

 

小刻みなステップで対峙する相手DFとの間合いを計り、右足のアウトでヒュッと縦へ持ち出して置き去りにした。

 

タイミングで抜いている感じだ。

 

右サイドをドリブルで進み、中へ切り込むと見せかけて右足アウトサイドで外に出る「マシューズ・フェイント」でサイドと切り崩し、正確なクロスを上げ、絶妙なパスを供給するチャンスメイクを得意としていました。

 

縦に抜いてクロスボールという形で終わるわけだがマシューズの長身CFの頭上へプワーンと上げるクロスも風情があった。

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