概略
生年月日 | 1979年1月21日(41歳) | ||
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出身地 | ![]() |
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身長 | 1.78 m (5 ft 10 in) | ||
体重 | 93 kg (14 st 9 lb) | ||
学校 | ブラックロック・カレッジ | ||
大学 | ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン |
ポジションはアウトサイドセンター。
アイルランドの英雄。
世界で最も権威あるラグビー専門誌のひとつである英『ラグビーワールド』が、「2000年代に入ってからの10年間で、世界最高の選手」と絶賛した。
獲得タイトル
レンスター
- Celtic League: 2001–2002, 2007–2008, 2012–2013, 2013–2014
- Heineken European Cup: 2008–2009, 2010–2011, 2011–2012
- Amlin European Challenge Cup: 2012–2013
アイルランド代表
- IRB Under-19 World Championship: 1998
- Six Nations Championship: 2009, 2014
- Grand Slam: 2009
- Triple Crown: 2004, 2006, 2007, 2009
ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ
- British and Irish Lions Series: 2013
個人
- 6 Nations All-time Top try scorer: (26 tournament tries)
- 6 Nations Player of the Year: 2006, 2007, 2009
- 6 Nations Top try scorer: 2009 (Tied with Riki Flutey)
- British and Irish Lions Captain: 2005
- British and Irish Lions Tourist: 2001, 2005, 2009, 2013
- Heineken Cup Top try scorer: 2008–2009
- IRB International Player of the Year Shortlist: 2001, 2002, 2009
- ERC European Dream Team: 2010
- IRB International Try of the Year: 2008 (Australia v Ireland)
- IRUPA Players’ Player of the Year: 2008–09
- Rugby World Magazine Player of the Decade: 2010
- Rugby World Magazine Team of the Decade: 2010
- RTÉ Sports Hall of Fame Award: 2014
- Dubliner of the Year Award: 2008
- RUWC Pat Marshall Memorial Award: 2009
- Texaco Sportstars Rugby Award: 2000, 2002, 2007 and 2009
経歴
シニアキャリア | |||
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年 | チーム | 出場 | (得点) |
1998–2014 | ユニバーシティカレッジダブリン | () | |
州/州側 | |||
年 | チーム | 出場 | (得点) |
1999–2014 | レンスター | 186 | (311) |
代表チーム | |||
年 | チーム | 出場 | (得点) |
1996 | アイルランドの学校 | 3 | |
1998年 | アイルランドU-19s | 5 | |
1999年 | アイルランドU-21s | 4 | |
2002 | アイルランドA | 1 | |
1999–2014 | アイルランド | 133 | (245) |
2001、2005、2009、2013 | B&Iライオンズ | 8 | (5) |
2002–2004 | バーバリアンズ | 3 | (5) |
アイルランド代表として132キャップ、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズで8キャップ、約15年間で積み上げてきた大偉業だ。
サントリーサンゴリアスでも活躍した元オーストラリア代表SHのジョージ・グレーガンが持つ139キャップを抜いた。
当時、23歳。
闘志あふれるアイリッシュを長きにわたり牽引してきたキース・ウッドが2003年ワールドカップ終了を機に引退すると、オドリスコルのキャプテンとしてのキャリアが本格的に始まる。
2014年3月9日現在、アイルランド代表として132キャップが歴代最多なら、主将として83試合出場も前人未到。
2009年、アイルランド代表にとって61年ぶりとなるシックスネーションズ(ファイブネーションズを含む)全勝優勝を果たし、ワールドカップでは栄冠を手にすることはできなかったが、4大会(1999、2003、2007、2011)の計17試合に出場した。
活躍の場はアイルランド代表だけにとどまらず、4年に一度結成されるドリームチーム「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」には4回(2001、2005、2009、2013)選出。2005年のニュージーランド遠征では、アイルランド代表選手としては22年ぶりとなるライオンズ主将に抜擢された。
アイルランド代表として奪ったトライ数は46本で同国史上最多。
その内2本は、2000年11月11日の日本代表戦で記録している。
過去3度(2006、2007、2009)大会最優秀選手に輝いたシックスネーションズでも記録を樹立し、2011年3月19日のイングランド戦で奪った大会通算25本目のトライで、78年前にスコットランド代表のWTBイアン・スミスがマークした大会最多トライ記録(ファイブネーションズを含む)を塗り替えた。
エピソード
のちに数々の大記録を打ち立てる偉大なそのラガーマンは、総合診療医の両親のもとに生まれた。
ラグビーを始める前は、アイルランドの国技ともいわれるゲーリックフットボールに親しみ、楕円球の虜になってからは頭角を現すのは早かった。
勇敢で威厳たっぷりの漢だが、ときにはベビーフェイスの笑顔でも女性を魅了し、「アイルランドで最もセクシーな男」と呼ばれた。
気品漂うジェントルマン。
プレースタイル
イングランド代表で主将を務めた往年の名選手ウィル・カーリングは、オドリスコルを「バランスがよく、走力、強さ、アタッキングスキル、ディフェンス力、どれをとっても超一級品」と評した。
自分にディフェンダーを引き付け、周りを生かすプレーにも円熟味が光る。
ラインの読みも鋭く、ディフェンスをずらして抜き去るトライもまた、観客を魅了する。
プレースタイル的には、ちょっとタックルを外しながら前に出るスタイルで、ガンガン攻守両面で前に出るタイプ。
本当にパーフェクトなプレイヤーで、弱点が無く、バランスが良過ぎるプレイヤーなのでどこを焦点に評価すべきなのか、なかなか難しいですが、その中で特筆すべきは、倒れないという事。
味方が来るまでほんの一瞬を立ったまま待つことで、次のプレーの選択肢を増やす、そんなプレイヤーでした。
もちろん、立ったまま待つだけでなくて、加速して降り切るシーンも何度も見ました。
元々高校時代は控えSHだったオドリスコル。
178cmしか身長がなくても、充分アウトサイドセンターとして世界一になれる、それを教えてくれたプレイヤーでした。