概略
誕生日 | 1991年6月29日(29歳) |
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国 | ![]() |
出身地 | カリフォルニア州リバーサイド |
出身 | サンディエゴ州立大学 |
ドラフト | 2011年 15位 インディアナ・ペイサーズ |
背番号 | 2 |
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身長 | 201cm (6 ft 7 in) |
体重 | 104kg (229 lb) |
ウィングスパン | 221cm (7 ft 3 in) |
シューズ | ニューバランス |
ポジションはスモールフォワード。
右利き。
手が大きいことから、「クロウ(Claw)」の愛称を持つ。
カワイ・レナードは、東西でファイナルMVPに輝いた史上初の選手として名を刻むなど、リーグ屈指のスーパースターとして知られる。
通算勝率70%以上と“勝利をもたらす”能力の高さがひと際目を引く名選手。
受賞歴 | |
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カレッジ
NBA
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経歴
クラブ経歴 | |
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2011-2018 2018-2019 2019- |
SAS サンアントニオ・スパーズ TOR トロント・ラプターズ LAC ロサンゼルス・クリッパーズ |
マーチン・ルーサー・キング高校、サンディエゴ州立大学を経て、2011年のNBAドラフトで1巡目15位で、インディアナ・ペイサーズに指名を受けたが、学生時代からレナードに注目していたというサンアントニオ・スパーズのR・C・ビュフォードGMが主導し、ペイサーズにトレードを申し入れ、グレッグ・ポポヴィッチHCのお気に入り選手の一人であったジョージ・ヒルと交換で、ダービス・バータン、エラゼン・ローベックの交渉権とともに、スパーズに交渉権が譲渡された。
2011年7月1日から12月8日まで161日間続いたロックアウトの終結に伴い、12月10日、スパーズと複数年契約を結び、NBAプレーヤーとなった。
ルーキー・シーズンの2011–12 シーズン は、控えのスモールフォワードとして始まったが、スターターのリチャード・ジェファーソンをゴールデンステート・ウォリアーズに放出したことにより、レナードはスターターとなり、バックアップはトレードで加入したスティーブン・ジャクソンが務めた。
2012年NBAオールスターウィークエンドの ライジング・スターズ・チャレンジにティアゴ・スプリッターと共にチーム・ チャックメンバーに選ばれたが、脹脛の故障により出場しなかった。
レギュラーシーズンは64試合(先発39試合)に出場し、1試合平均、7.9得点、5.1リバウンド、1.1アシスト、1.3スティールの成績を残し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で4位となり、スパーズからは前年のゲイリー・ニールに続いて、オールルーキーファーストチームに選出された。
2012年10月26日、スパーズはレナードに対しチームオプションを行使し、2013-14シーズンまで契約延長を行った。
2012–13 シーズン は故障で、58試合と出場試合数を減らしたが、57試合をスターターとして出場し、成績も1試合平均11.7得点、6リバウンド、1.6アシスト、1.7スティールと着実に成長した。
2年目のライジング・スターズ・チャレンジにもチーム・ チャックメンバーに選ばれ、20得点、7リバウンドを記録し、163–135でチームシャックに勝利した。
プレーオフでは更に成績を伸ばし、初のNBAファイナル出場し、14.6得点、11.1リバウンドを記録し、大舞台での勝負強さを見せたが、レブロン・ジェームズとのマッチアップでは未だ力及ばず、チームも3勝4敗で敗退した。
2013–14 シーズン は、2014年1月オクラホマシティ・サンダー戦で、利き手の第4中手骨を骨折し、16試合を欠場したが、65試合に先発し、スパーズのスターターとしての地位を確立し、成績も1試合平均12.8得点、6.2リバウンド、2アシスト、1.7スティールと前年より伸ばしている。
このポストシーズン中に、スティールからコースト・ツー・コーストのダンクを見せたことなどから、シャキール・オニールによって、“シュガー・K・レナード”というニックネームを授けられた。
スパーズは久々のNBAチャンピオンに輝き、レナードは、レブロン・ジェームズとのマッチアップで、攻守ともに非凡さを見せ、22歳という若さで、NBAファイナルMVPを獲得した 。
この若さはマジック・ジョンソンの1980年ファイナルの20歳278日、1982年の22歳298日に次ぐ記録である。
またNBAオールスター経験のない選手では6人目で、2004年ファイナルMVPのチャウンシー・ビラップス以来である。
2014–15 シーズン は、プレシーズン・ゲームの終盤6試合と開幕戦のダラス・マーベリックス戦を右目のウイルス性結膜炎により欠場し、10月31日のフェニックス・サンズ戦で視力が完全に戻っていない中で復帰を果たした。
その後は好調を維持し、前シーズンを上回る成績を残していたが、12月9日のユタ・ジャズ戦で利き手の靱帯を損傷した。スパーズはレナードの欠場中、9勝10敗と不振に喘いだが、1月16日の対ポートランド・トレイルブレイザーズ戦で復帰し、20得点、4リバウンド、5アシスト、3スティールと活躍し、勝利に貢献した。
そのまま好調を維持し、続く30試合を20勝10敗とチームを支えた。
3月24日時点で試合平均2.3スティールはリーグトップの成績である。
4月5日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では、キャリアハイの7スティールを記録した。
レギュラーシーズン終了時点で自己最高の平均2.31スティール、5.9ディフェンスリバウンドの成績を残し、シーズンスティール王となり、2015年4月23日、スパーズでは1992年のデビッド・ロビンソン以来となるNBA最優秀守備選手賞を受賞。
更に5月21日には、NBAオールディフェンシブチームのファーストチームに選出された。
2015–16 シーズン は、10月28日の開幕戦となったオクラホマシティ・サンダー戦でゲームは落としたが、ケビン・デュラントをフィールドゴール成功率を32%以下に抑える一方で、キャリアハイとなる32得点(成功率59%)を上げ、8リバウンド、3スティール、2ブロックを記録した。
シーズン序盤、ディフェンス、オフェンス共に安定したプレーを維持し、12月21日、自身初めてとなる、プレーヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞した。
12月3日のメンフィス・グリズリーズ戦では、キャリアハイとなる7本の3ポイントを成功させ、27得点を記録した。
1月21日、NBAより2016年NBAオールスターゲームのファン投票結果が発表され、ウェスタン・カンファレンスのフロントコートで、コービー・ブライアント、ケビン・デュラントに次ぐ3位の782,339票を獲得し、自身初となるオールスターゲームは、スターターを務め17得点、6リバウンド、3アシスト、2スティールの記録を残した。
4月2日、開幕からホーム39連勝となったトロント・ラプターズ戦でキャリアハイとなる33得点を記録。
4月18日、前年に続きNBA最優秀守備選手賞を受賞した。
MVPのステフィン・カリーに次ぐ得票で、自身初のオールNBAファーストチームに選出された。
2016-17シーズンはティム・ダンカンが引退し、新生スパーズの新たな顔となったレナードは、シーズン開幕戦のゴールデンステート・ウォリアーズ戦で自己最高の35得点を記録し、129-100での開幕戦勝利をもたらした。
続く10月27日のサクラメント・キングスの新アリーナゴールデン1センターでの開幕戦となったこの一戦でも、レナードは30得点に加え5スティールを決め、2002年のエディー・ジョーンズ以来の “2試合連続30得点5スティール” を記録した。
以降もエース級の活躍を見せ、2017年1月19日にはNBAオールスターゲームにファン、プレーヤー、メディによる投票で、ウェスタン・カンファレンスのフロントコートでケビン・デュラントに次ぐ2位を獲得し、2年連続先発選手としての出場が決定した。
1月21日、アウェイのクリーブランド・キャバリアーズ戦でキャリアハイの41得点を上げ、オーバータイムの末、勝利を掴んだ。
1月28日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦で26得点を記録し、2005年、ティム・ダンカンの(試合中の負傷で途切れた)75連続試合2桁得点のスパーズフランチャイズ記録を76試合連続に書き換えた。このシーズンから、対戦チームがレナードの鉄壁ディフェンスを崩すための戦術を練り始め、カワイがガードするトップオフェンスプレーヤーを敢えて攻撃に参加させず逆のアイソレーションを行い、他のディフェンダーに対して攻撃を展開するスキームを使い、レナードがオンコートの方が、ディフェンス・スタッツが落ちるという結果も生じ、カワイソレーション(Kawhisolation)と言う造語も生まれた。
チームは61勝21敗、全体第2シードでプレーオフに進み、ファーストラウンド1回戦のメンフィス・グリズリーズ戦で、プレーオフ・キャリアハイに並ぶ32得点を記録し勝利すると、第2戦では更にキャリアハイを更新する37得点に加え、11リバウンドを記録し、スパーズでは2008年のティム・ダンカン以来となる35得点、10リバウンド以上を達成した。
2017年4月15日、プレーオフ1stラウンド第1戦のメンフィス・グリズリーズ戦で、プレーオフ・キャリアハイとなる32得点を記録し111-82で勝利した。
2日後の第2戦で、37得点を記録し、プレーオフ・キャリアハイ更新し、11リバウンドを加え、96-82でメンフィスを下した。
更に第4戦では、43得点を記録し、たて続けにキャリアハイを更新した。
ゲーム6で29得点を記録し、スパーズはシリーズを4-2としてウェスタンカンファレンス準決勝に進んだ。
スパーズは2ndラウンドでヒューストン・ロケッツを4-2で下してウェスタンカンファレンスファイナルへ進出したが、レナードは第5戦で左足首を負傷し、第6戦を欠場した。
ウェスタンカンファレンスファイナルのゴールデンステート・ウォリアーズ第1戦、第3クォーターに、フィールドゴールを試みた後、ザザ・パチュリアの足に着地し、足首の負傷を悪化させ26得点を記録していたが、これ以降の出場はできず、スパーズはウォリアーズにスウィープされシーズンを終えた。
レナードは、レギュラーシーズン、平均25.5得点、5.8リバウンド、3.5アシスト、1.8スティール、プレーオフ、12試合出場で27.7点、7.8リバウンド、4.6アシスト、1.7スティールを記録した。キャリアで2度目のオールNBAファーストチームに選ばれ、3年連続で、3度目のオール・ディフェンス・ファースト・チームの栄誉を獲得した。
2017–18シーズンは右大腿四頭筋の怪我により、プレシーズンゲームを全休し、レギュラーシーズンも開幕から27試合欠場していたが、12月12日に行われたダラス・マーベリックス戦で復帰した。
復帰戦ではまだ出場制限が課せられており16分の出場にとどまったが、13得点を記録した。
チームは89-95で敗れた。
その後も出場と欠場を繰り返しながら徐々に出場時間を増やしていったが、2018年1月5日に行われたフェニックス・サンズ戦で今度は肩を負傷、1月8日には、今後数試合に欠場すると報じられた。
1月13日に行われたデンバー・ナゲッツ戦で復帰、19得点を記録したが、1月17日、スパーズはレナードが無期限で欠場すると発表した。
2018年6月、レナードはスパーズにトレードを要求し、その理由が怪我のリハビリ方法を巡ってチームとの関係が悪化したためだと報じられた。
その後、2018年7月18日にダニー・グリーンと共にデマー・デローザン、ヤコブ・ポエートル、2019年のドラフト1巡目指名権との交換でトロント・ラプターズに放出された。
2018-19シーズンは10月17日に開幕戦でラプターズがデビューした時、レナードはクリーブランド・キャバリアーズに116-104で勝利して24得点・12リバウンドを記録した。
2日後、ボストン・セルティックスに 113-101で勝利して31得点・10リバウンドを記録した。
10月24日、ミネソタ・ティンバーウルブズに 112-105で勝利して35得点を記録し、ラプターズは開幕5連勝を挙げた。
11月16日、彼はセルティックスに123-116で敗北したものの、31得点とシーズン最多の15リバウンドを記録した。
11月25日、レナードは彼のNBAのキャリアで初となるレギュラーシーズンでのテクニカルファウルを受けながら、 マイアミ・ヒートに125-115で勝利し、29得点・12リバウンドを記録した。
11月29日のゴールデンステイト・ウォリアーズに131-128で勝利し、シーズンハイとなる37得点を記録した。
12月21日、キャバリアーズに126-110で勝利し、37得点を挙げた。
1月1日、ユタ・ジャズに122-116で勝利してキャリアハイとなる45得点を記録した。
2019年1月3日、古巣サンアントニオ・スパーズの本拠地AT&Tセンターでの試合では激しいブーイングを浴びた。
1月13日、ワシントン・ウィザーズに140-138で勝利し、シーズンハイとなる出場時間45分の間に41得点・11リバウンドを記録した。
3月1日、38得点を記録し、ポートランド・トレイルブレイザーズに119-117で勝利した。
イースタン・カンファレンス準決勝での対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦の第1戦では、レナードは23本中16本のフィールド・ゴール(FG:69.6%)を決め、プレーオフでのキャリアハイとなる45得点を記録し、108-95で勝利した。
これによってラプターズ史上、2001年に50得点を挙げたヴィンス・カーター以来となる、プレーオフで40得点以上を記録した2番目のプレーヤーとなった。
76ersとの第4戦では、ラプターズは101-96で勝利し、レナードは39得点・14リバウンドを記録した。
第7戦では、レナードがコーナーからリムに4回跳ね返るブザービーターを決め、92-90で勝利し、ラプターズはイースタン・カンファレンス決勝に進出した。
この試合で39本中16本のフィールド・ゴールを決め、41得点を記録した。
これはNBA史上初の第7戦でのブザー・ビーターであり、普段は物静かで冷静沈着なレナードが感情を爆発させ、勝利の雄叫びを上げた。
レナードは最後のブザー・ビーターについて「素晴らしかった。第7戦でのウイニング・ショットは今まで経験したことのないものだった。あのシュートを放ち、決めることができたのは嬉しかった。私のキャリアの中でも省みることのできる、特別な場面だった。」と述べている。
ラプターズはイースタン・カンファレンス決勝に進み、第1シードのヤニス率いるミルウォーキー・バックスと対戦した。
イースタン・カンファレンス決勝の第3戦では、レナードが36点を記録し、ラプターズがバックスに118-112で勝利し、バックスとのシリーズを2-1に持ち直した。
第5戦では、彼は5つの3ポイント・シュートを含む35得点・7リバウンド・9アシストを記録し、バックスに3-2でリードした。
第6戦では、100-94でラプターズが勝利し、レナードは27得点・17リバウンドを記録し、ラプターズ史上初となるNBAファイナル進出へと導いた。
レナードは2019年NBAファイナルでのゴールデンステイト・ウォーリアーズ戦でも大活躍した。
第2戦では、ラプターズはウォーリアーズに109-104で敗れたものの、レナードは34得点・14リバウンドを記録した。
第4戦では、ラプターズが105–92で勝利し、レナードも36得点・12リバウンドと活躍した。
第6戦では、彼は22得点を記録し、ラプターズが114-110で勝利し、自身2回目となるNBAチャンピオン、ラプターズ史上初となるNBA優勝をもたらした。
彼はその後2度目となるNBAファイナルMVPを受賞し、レブロン・ジェームズとカリーム・アブドゥル・ジャバーに続き、2つのチームでNBAファイナルMVPを受賞した3番目の選手になった。
レナードは2019年のプレーオフで計732得点を記録し、アレン・アイバーソン(計723得点)とアキーム・オラジュワン(計725得点)の記録を上回り、リーグ史上NBAポストシーズンで3番目に高い合計得点を記録した。
これを超える記録を持っているのはレブロン・ジェームズ(計748得点、2018年)とマイケル・ジョーダン(759得点、1992年)のみ。
プレーオフ後、フリーエージェントとなり、ロサンゼルス・レイカーズか残留するという2択と思われていたがオクラホマシティ・サンダーのポール・ジョージをトレードで獲得したロサンゼルス・クリッパーズに電撃移籍した。
エピソード
いつも冷静沈着で黙々と知的にプレーを展開するスタイルで、試合中に滅多に笑わないことで知られている。
NBAでは珍しく、「吠えない」、「怒らない」、「愚痴らない」という珍しい選手。
そんな彼が、初めて、叫んだ!
感情を顕にし、仲間と笑い、抱き合った。
プレーオフ、イースタン・カンファレンス準決勝、第7戦のブザービーターを決めたときだった。
レナードは食生活では、ファストフードは好まず、鶏肉、魚、野菜を主に採っており、水の種類にも気を使うと語っている。
2008年1月18日、父のマークが自身の経営するカリフォルニア州コンプトンの洗車場で射殺され、犯人は判っていない。
従兄弟に、NFLサンディエゴ・チャージャーズのワイドレシーバーのスティービー・ジョンソンがいる。
カワイ・レナードは度々インタビューなどで不思議発言をすることでも知られている。
2019年の「NBAファイナル」はゴールデンステート・ウォリアーズがトロント・ラプターズを敵地で下し、対戦成績を1-1のタイに持ち込んだ。
バラク・オバマ元大統領も観戦していたこの試合。
第3Qで逆転に成功したウォリアーズに対し、食い下がるラプターズは試合時間残り29秒弱でダニー・グリーンの放った3ポイントシュートにより2点差まで詰め寄る。
しかし、2015年のファイナルMVP男アンドレ・イグダーラが勝敗を決定付ける3ポイントを沈め、109-104とラプターズを突き放した。
この日、“マイケル・ジョーダンに最も近い男”と評されるカワイ・レナードは、34得点14リバウンドとエースにふさわしい活躍。
ウォリアーズの前に一歩及ばなかったものの試合後の会見では、“自称おもしろ男”の本領を発揮? 前述のラストプレーについて記者から質問を受けたカワイ・レナード。
「あの状況でイグダーラの手にボールが渡ってほしかったですか?コート上にいた他のプレイヤーと比べて?」という問いに対し「いや、僕らの手にボールがあってほしかった」と回答。
相変わらずのレナード節であるが、もちろんここで記者が聞きたかったのは、イグダーラ以外のウォリアーズの選手にシュートを放ってほしかったか?ということ。
一見トンチンカンなやり取りであるが、もう少しでラプターズがスティールに成功しそうだったため、このような受け答えになっているのだろう。
ラプターズ史上初となるNBA優勝しマイケル・ジョーダンが憑依したかのような獅子奮迅の活躍を見せたレナードであるが、元々、自らの地元であるロサンゼルスへの移籍を希望していたこともあり、フリーエージェントとなるオフには、別チームと契約してしまうのでは……という噂が移籍直後から飛び交っていた。
そんなカワイを引き止めようと、トロントが街をあげての対策に乗り出した。
ラプターズ専門のメディア『Raptors Republic(ラプターズ リパブリック)』が、“Ka’Wine and Dine”というキャンペーンをスタートし、トロントのレストランやバーに参加を呼びかけている。
どういった試みかというと、もしラプターズと再契約したら、カワイ・レナード本人が同キャンペーンのステッカーを貼っているお店にて生涯無料で食事ができるというもの。
“Ka’Wine and Dine”のInstagram投稿を見る限り、続々とキャンペーンに参加する店舗が増えていた。
しかし、カワイはSNSなどに一切関心がない。
オフにロサンゼルス・クリッパーズへと移籍していった。
プレースタイル
派手さはないが、いつも冷静沈着で黙々と知的にプレーを展開するスタイル。
試合中に滅多に笑わないことで知られている。
NBAプレーヤーの平均的な体格(1985~2008年の平均:身長201cm,体重101.4kg)とほぼ同じであるが、221cmと非常に長いウイングスパン(両手を水平に広げた際の長さ)と手の大きさ、運動能力、判断力から、リバウンド、スティールに能力を発揮している。
スタンディングリーチは2m69cm。
オフェンスでは、新人時代はコーナーからの3ポイントシュート、ペネトレイションの役割とトランジッションオフェンスを主に担っていたが、アイソレーションプレーやポストプレーもでき、ショットセレクションも含めフィールドゴール成功率の良いプレーヤーであり、3ポイントシュートの精度も年々向上している。
オフェンス、デフェンス共に貢献できることから出場時の得失点差である+/-スタッツも良く、出場試合での勝率はリーグでもトップクラスの高さである。
レナードはオフェンス、ディフェンスともに優れているオールラウンダーです。
スコアラーの役割をしながら相手のエースをガードすることができます。
レブロン・ジェームズのようなプレイヤーをマークしなければならないので、レナードへの負担はかなり大きいでしょう。
似たようなタイプだとポール・ジョージあたりでしょうか。
ディフェンスではオールディフェンシブチームの常連で、最優秀守備選手賞にも選ばれています。
レナードは腕が長く、ドラフト前の測定では登録身長が201センチなのに対し、ウィングスパンが221センチ、スタンディングリーチが269センチという測定結果を出しています。
一般の人のウィングスパンは身長とだいたい同じ長さですが、レナードは+20センチとかなり長いことがわかります。
その長い腕を活かしたスティールやブロックは脅威です。
相手チームはレナードのディフェンスを避けるために、カワイソレーションという戦略をとることがあります。
カワイソレーションとはレナードの名前のカワイ+アイソレーションを組み合わせたものです。
その前にアイソレーションとは、攻撃力のあるプレイヤーに1on1をさせるためにスペースを空ける戦略で、コートの半分にボールをもったプレイヤーが1on1をし、他の4人のプレイヤーは逆のコートに寄ってスペースを空けるというものです。
そしてカワイソレーションとは、ディフェンスの得意なレナードをディフェンスに参加させない戦略です。
レナードにマークされているプレイヤーはコーナーにいることによって、レナードもコーナーにいなければいけません。
そして逆のコートでオフェンスを展開し、レナードにディフェンスさせない戦略です。
実際にその戦略の効果はあったようで、レナードがコートにいるのにも関わらず、失点が増えてしまったというデータがあるようです。
一方、オフェンス能力も高く、スコアラーとしての役割もこなしています。
インサイド、アウトサイド問わず得点することができ、とくに打点の高いミドルジャンパーは確率も安定しています。
プルアップジャンパー、ポストプレーなどパターンも豊富です。
クラッチタイムにも強く、重要な場面ではレナードにボールが託されることが多いです。