概略
誕生日 | 1998年9月19日(22歳) |
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国 | ![]() |
出身地 | テキサス州ラボック |
出身 | オクラホマ大学 |
ドラフト | 2018年 5位 |
背番号 | 11 |
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身長 | 188cm (6 ft 2 in) |
体重 | 82kg (181 lb) |
ウィングスパン | 188cm (6 ft 2 in) |
シューズ | アディダス |
ポジションはポイントガード。
右利き。
アトランタ・ホークスを率いる若きエース。
NBAで驚異的な活躍を続ける未来のスーパースター候補生。
受賞歴 | |
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経歴
クラブ経歴 | |
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2018- | アトランタ・ホークス |
2018年のNBAドラフトで全体5位でダラス・マーベリックスに指名された後、将来の1巡目指名権と共に同ドラフト全体3位指名のルカ・ドンチッチとのトレードでアトランタ・ホークスに移籍し、ルーキー契約を結んだ。
1年目から先発に定着して平均19.1得点を記録するなど活躍し、オールルーキー1stチームに選出された。
2年目の2019-2020シーズンは持ち前の得点能力に更に磨きをかけ、平均得点を昨季から10点以上増加させた。
オールスターゲームにも選出され、2年目にしてスターターを務めた。
エピソード
2020年2月29日にステイトファーム・アリーナで行われたトレイルブレイザーズvsホークスの試合は、トレイ・ヤングが25得点15アシストでチームを引っ張り、ホークスが129-117で勝利を収めた。
試合後、ヤングに声をかけたのはブレイザーズの大ベテラン、トレバー・アリーザだった。
2年目にしてオールスターゲームのスターターにまでなった若手を呼び寄せたアリーザは、笑顔を交えて耳元で何かを伝えた。
さぞかし激励の言葉をかけているのかと思いきや、NBA選手としての『礼儀作法』について諭していたことが、試合後に分かった。
事の発端は、第3クォーターにヤングが仕掛けたプレーだった。
同クォーターの残り5分35秒、ヤングはボールをアリーザの股の間を通して突破しようと試みたが、このプレーに苛立ったアリーザがショルダータックル。
ヤングはバランスを崩し、審判はアリーザにフレイグラントファウル1をコールした。
この直後、2人は両チームの選手に分けられ、小競り合いには発展しなかった。
試合後、ヤングに何と声をかけたのか聞かれたアリーザは「彼には『二度とあんな真似はするな。少なくとも俺にはな』と伝えたよ」と答えた。
「自分はオールディフェンシブチームなどにも選出されたことはない。彼はオールスター選手でクリエイティブなプレーができるだろうけど、人を馬鹿にしたようなプレーは好きじゃない」
ヤングは、これまでにも同様のプレーを他チームとの対戦で決めている。
だがアリーザは、先輩への敬意を欠くようなプレーを許さなかった。
「今までも股の間を通されたことなんてない。クロスオーバーで抜かれたり、頭上越しにダンクを決められたことはあるけど、これらはバスケットボールのプレーだ。今日のアレは、ルール違反ではないのだろうけれど……」と口ごもったアリーザを「ヤングはトレバーを辱めようとしたのさ」と、アシスタントコーチのジャンネロ・パーゴがアシストした。
アリーザは、ヤングに対して腹を立てていないと主張した上で、「バスケットボール選手として、誇りを持ってプレーしている選手としては、彼の行動は理解しているつもりだし、大した話ではない。ただ、やってはいけないこともあるというだけのこと」
チームメートのCJ・マッカラムは、ヤングのプレーに理解を示したが、アリーザの気持ちも分かると、試合後に擁護した。
「自分は股抜きに異論はない。コート上で勝つためにできることだったら、何だってやるからね。ただ、対応を誤ってしまうこともあるし、特にどの選手と対峙するかにもよる。もし今が80年代だったら、ヤングは殴られていたかもね。トレバーはこのリーグで16年もやっている選手。僕たちとは異なる時代を知っているし、今日のようなプレーをしない選手なんだから」
それから数日、ヤングは物議を呼んだ股抜きドリブルをやめるつもりはないと宣言した。
彼のメッセージは「脚を閉じればいいだろ?」だ。
股抜きドリブルは自身の得意なプレーで、これまでやり続けてきたのに、なぜ今さらやめる必要があるのか、とツイート。
『The Atlanta Journal Constitution』の取材に対しては、股抜きは戦術でありエンターテイメントだと語った。
「股抜きはスペースを作るためのプレーで、自分の特徴を生かすためにやっている。アリーザがなんて言おうと、見せびらかすためにやっているんじゃない。大胆で会場を沸かせるプレーだ。何もずっと真剣である必要はないはずだ。笑顔があってもいいし、楽しんでもいい。観客と交流してもいいし、スキルを見せびらかしたっていいじゃないか。好きなようにやって楽しめばいい、それが僕にとってのバスケットボールだ」
ホークスのヘッドコーチ、ロイド・ピアースはヤングのやり方を「トレイは大きい選手じゃないから工夫をして相手をかわないといけない。
スピードもその一つだし、股抜きドリブルもその一つだ」と認める一方で、アリーザにも理解を示す。
「ベテランでプライドもある。彼は自分のすべきことをやったまでだ」
相手の股を抜くドリブルはもちろん反則行為ではない。
ヤングのように使いこなせば大きな武器になるし、彼の主張通り見ていて楽しいプレーだ。
それでも今回の騒動で股抜きドリブルが注目されたことで、ファンはそのプレーを期待するだろうから、ヤングにとってはプラスになる。
もっとも、プライドの高いベテランに股抜きを決めた後には少し大きく迂回する必要があるかもしれない。
プレースタイル
切れ味のいいドライブと正確なドリブル、そして針の穴を通す様なパスが持ち味で、スティーブ・ナッシュやステフィン・カリーと比較されている。
オクラホマ大学時代ではかなり遠くから放つ3ポイントシュートが特徴的であり、始めは不調だったが、3ポイントも徐々に適応し、タフショットをかなり打っているにも関わらずひと月に40%台を誇るなど完全に持ち直している。
シュートレンジも広いことからステフィン・カリーと比較されることが多いです。
ヤングはアシストができて得点もできる現代的なポイントガードです。
ルーキーシーズンでは序盤こそは苦労しましたが、だんだんと適応し、スタッツは19.1得点、8.1アシストとルーキーとは思えない数字を残しました。
先ほどにもいった通りシュートが得意なプレイヤーで、ディープスリーも打つことができるシュートレンジの広さをもっています。
カリーと比較されるのもうなずけますね。
大学時代から得点力が高く、また爆発力のある選手であり、NBAではルーキーシーズンから20得点以上を何度も記録する選手であるが、ムラが激しい選手であるため、今後は安定性が課題である。
見ればわかりますが、ヤングのシュートフォームはかなりのローシュートで、セットポイントを低めにしています。
それこそがシュートの飛距離アップに繋がっていると思います。
また、ボールハンドリングも上手く、なおかつクイックなドライブインをすることができます。
フローターやアシストパスなど状況に応じた判断も優れています。
あとはやはり安定した活躍でしょう。
得点力に秀でている一方で守備はかなり苦手であり、相手に狙われることも多い。
そのため早急な改善が望まれている。