概略
誕生日 | 1995年2月19日(25歳) |
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国 | ![]() |
出身地 | ![]() |
出身 | ![]() |
ドラフト | 2014年 41位 |
背番号 | 15 |
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身長 | 213cm (7 ft 0 in) |
体重 | 113kg (249 lb) |
シューズ | ナイキ |
ポジションはセンター。
右利き。
「Jokic(ヨキッチ)」というスペルから「ザ・ジョーカー」という異名を持つ。
デンバー・ナゲッツなどで活躍するセルビアが誇るNBA屈指のセンター。
アウトサイドシュートやアシストパスなども得意な異色のビッグマン。
NBAオールスター選手で代表でも活躍しオリンピックやワールドカップの銀メダル獲得に貢献。
受賞歴 | |
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獲得メダル | ||||||||||||||
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経歴
クラブ経歴 | |
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2012-2015 2015- |
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代表歴 | |
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キャップ | ![]() |
クラブ
2012年にセルビアの国内リーグでプロデビュー。
その後ABAリーグで名を上げたヨキッチは、2014年のNBAドラフトで41位でデンバー・ナゲッツから指名を受けた。
2014-15シーズンはABAリーグのMVPに選出されるなど、大きく飛躍。
そして2015年6月28日にデンバー・ナゲッツと4年契約を締結。11月18日のサンアントニオ・スパーズ戦で23得点11リバウンドのダブル・ダブルを記録。
2016年2月1日のトロント・ラプターズ戦では、27得点14リバウンドを記録するなど、ルーキーながら中心選手に定着し、最終的には平均10得点 7リバウンドを記録し2015-16シーズンのNBAオールルーキーチームのファーストチームに選出された。
2016-17シーズン、2017年1月16日のオーランド・マジック戦で、自己最高の30得点を記録。
同月19日のサンアントニオ・スパーズ戦では、自己最高を更に更新する35得点を記録した。
2月3日のミルウォーキー・バックス戦では、20得点13リバウンド11アシストを記録し、自身初にトリプル・ダブルを達成。
11日のニューヨーク・ニックス戦では、自己最高を更に更新する初の40得点を記録した。
また、全体で4位となる6回のトリプル・ダブルをマークしMIP投票では第2位とリーグでも有数のオールラウンドビッグマンとして大きく成長を遂げた。
2017-18シーズン、11月7日のブルックリン・ネッツ戦で、自己最多を更新する41得点を記録した。
2018年2月1日に行われたオクラホマシティ・サンダー戦で今季3回目のトリプル・ダブルとなる29得点、13リバウンド、14アシストを記録、試合はナゲッツが127-124で勝利した。
2月13日に行われたサンアントニオ・スパーズ戦で今季4回目のトリプル・ダブルとなる23得点、13リバウンド、11アシストを記録、試合はナゲッツが117-109で勝利した。
2日後の2月15日に行われたミルウォーキー・バックス戦で30得点、15リバウンド、キャリア・ハイの17アシストを記録、前半だけでトリプル・ダブルを記録する活躍で試合はナゲッツが134-123で勝利した。
また、ヨキッチは今回のトリプル・ダブルを14分33秒で達成しており、1955年にジム・タッカーが記録した17分でのトリプル・ダブル達成を更新し、NBA史上最速の記録となった。
2月23日に行われたサンアントニオ・スパーズ戦で28得点、11リバウンド、11アシストを記録、これで3試合連続でのトリプル・ダブルとなった。試合はナゲッツが122-119で勝利した。
3月7日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦で36得点、13リバウンドを記録、試合はキャバリアーズに113-108で敗れた。
3月11日に行われたサクラメント・キングス戦で今季7度目のトリプル・ダブルとなる20得点、11リバウンド、10アシストを記録、試合はナゲッツが130-104で勝利した。
3月15日に行われたデトロイト・ピストンズ戦で今季8度目のトリプル・ダブルとなる23得点、12リバウンド、10アシストを記録した。
シーズン8度のトリプル・ダブルは1988-89シーズンにラファイエット・リーバーが記録した9度のトリプル・ダブルに次ぐチーム史上2番目の記録となった。
試合はナゲッツが120-113で勝利した。
3月19日に行われたマイアミ・ヒート戦で34得点、15リバウンドを記録、試合はヒートに149-141で敗れた。4月1日に行われたフェニックス・サンズ戦で35得点、13リバウンドを記録、試合はオーバータイムの末、ナゲッツが128-125で勝利した。
4月7日に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦で今季9度目のトリプル・ダブルとなる23得点、11リバウンド、11アシストを記録、試合はナゲッツが134-115で勝利した。
4月9日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で今季10度目のトリプル・ダブルとなる15得点、シーズン・ハイの20リバウンド、11アシストを記録、試合はナゲッツが88-82で勝利した。
2018-19シーズン、2018年7月9日、ヨキッチはナゲッツと5年間で最高1億4800ドルの契約延長に合意した。
2018年10月20日、フェニックス・サンズ戦で35得点、12リバウンド、11アシストを記録し、チームも119-91で勝利した。
この試合で彼はNBAにおいてウィルト・チェンバレンが1966年と1967年に二度達成して以来2人目となる、フィールドゴールが100%かつ30得点以上のトリプルダブルを達成した。
また、ナゲッツにおいてラファイエット・リーバー以来、シーズン最初の2試合でトリプル・ダブルを達成した二人目の人物となった。
ヨキッチはシーズン最初の1週間でWestern Conference Player of the Weekを受賞し、アレックス・イングリッシュ、ディケンベ・ムトンボ、カーメロ・アンソニー、アレン・アイバーソン、チャウンシー・ビラップスと並び、フランチャイズ史上3回以上受賞した6番目のプレーヤーとなった。
2018年11月3日、ユタ・ジャズ戦でシーズンハイとなる7得点、16アシスト、10リバウンドを記録し、チームを103-88で勝利に導いた。
2018年11月9日、ブルックリン・ネッツ戦でシーズンハイとなる37得点、21リバウンドを記録し、チームは112-110で敗北した。
2019年1月5日、シャーロット・ホーネッツ戦でシーズンハイとなる39得点を記録し、チームは 123-110で勝利した。
2019年1月8日に、マイアミ・ヒート戦で29得点、11リバウンド、10アシストを記録し、チームは103-99で勝利した。
この試合でヨキッチは23歳で、NBAのキャリアで通算20回目のトリプル・ダブルを達成した。
これはオスカー・ロバートソンとマジック・ジョンソンがともに22歳で達成して以来、3番目に若い記録である。
その2日後、ロサンゼルス・クリッパーズ戦で 18得点、14リバウンド、10アシストを記録し、チームも121-100で勝利した。
2019年1月13日、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦でシーズンハイとなる40得点を記録し、チームは116-113で勝利した。
2019年1月19日、クリーブランド・キャバリアーズ戦で 19得点、12アシスト、11リバウンドで今シーズンでの6度目のトリプル・ダブルを記録し、124-102で勝利した。
これはNBAキャリアにおける彼の22回目のトリプルダブルである。
2019年1月27日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で32得点、18リバウンド、10アシストを記録し、チームは126-110で勝利し、自身もこのシーズン7回目のトリプルダブルを記録した。
2019年1月31日に、自身初となる2019年NBAオールスターゲームのウェスタン・カンファレンスのリザーブとして指名を受け、2011年のアンソニー以来のナゲッツからのオールスター選手になった。
そしてこのシーズンナゲッツはプレイオフに出場し、ウェスタンカンファレンスセミファイナルで敗退してしまった。
代表
2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップでセルビア代表に初招集され、準優勝に貢献。
2016年リオデジャネイロオリンピックでも銀メダル獲得に貢献している。
エピソード
シーズンMVP候補にもなっているヨキッチだが、全米的な知名度はまだ高いとは言えない。
その理由は、まずデンバーという小規模都市でプレーしていること。
そして、本人が自身を売り込むことには興味がないことだ。
「彼は依然として屈託がなく、楽しむのが大好き。クリス・ポール(ヒューストン・ロケッツ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)といった気取りのないスター選手を見てきたけど、ニコラは年俸を2500万ドルも受け取っていながら、これまで私が出会ったなかでもっともエゴがなく、ふざけるのが大好きな少年なんだ」
ナゲッツのマイク・マローンHC(ヘッドコーチ)はそう形容していたが、実際にロッカールームで同僚たちと楽しんでいるときのヨキッチにスーパースターの風格はない。
むしろ、少し幼い印象を受けるほどだ。
純粋にバスケットボールを楽しんでいる少年のようで、華やかなスターダムにもそれほど興味はないのだろう。
プレースタイル
NBA屈指の万能型センター。
ビッグマンとしては突出した視野の広さ、ボールハンドリング、パススキルの持ち主であり、コート上であらゆるパスを操り相手ディフェンスを混乱に陥れる。
彼がほかの選手と違うのはその大きな身体。
“セブンフッター”と呼ばれる7フィート(213cm)という長身ながら、ポイントガードのような手さばきでアシストを量産。
その姿はポイントガードとセンターを合わせた彼独自のポジション、“ポイントセンター”と呼ぶにふさわしく、NBAという世界最高峰リーグで新しい地位を確立している。
ヨキッチのアシストは観ている者を大いに驚かせてくれる。
まるで後ろに目が付いているのかと思ってしまうほど、フリーの選手を即座に見つけることができる。
例えば、大きな身体を活かしたポストプレイでディフェンスを引きつけてから、飛び込んでくる味方に送る「ノールックパス」は一級品。
また、リバウンドから1パスで速攻に繋ぐ「タッチダウンパス」もヨキッチのハイライトの1つである。
そして、挙句の果てには相手ディフェンスの股の下を通す超繊細なパスも披露。
クリス・ポールやトレイ・ヤングなどの超一級ポイントガードにまったく引けを取らないパフォーマンスを見せてくれる。
アシスト数は年々上がっており、近年では1試合平均で6~7アシストを記録しています。
もはやポイントガードのスタッツですね。
ミドルレンジや3Pシュートにも長けており、得点能力も高い。
アウトサイドのシュートが上手いことからストレッチ・ファイブともいえます。
ヨキッチはインサイドだけではなくアウトサイドからも得点できるビッグマンです。
3P%は30%を超えているので、センターとしてはかなり優秀といえます。
リバウンド能力も年々向上し続けており、現役屈指の万能型センターとして名を馳せている。
ヨキッチはいわば”ポイントセンター(ポイントガードとセンターの長所を兼備した選手)”として、唯一無二のことができるプレーヤーだ。
あれだけサイズに恵まれていながら優れたパスを出し、シュートを打ち、ボールを運ぶ。
シュートを外したらリバウンドを自らつかみ、ディフェンスまでこなす。