概略
誕生日 | 1990年5月2日(30歳) |
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国 | ![]() |
出身地 | ![]() |
出身 | カリフォルニア州立大学フレズノ校 |
ドラフト | 2010年 10位 |
背番号 | 13 |
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身長 | 206cm (6 ft 9 in) |
体重 | 100.2kg (221 lb) |
ウィングスパン | 211cm (6 ft 11 in) |
シューズ | ナイキ |
ポジションはスモールフォワード、シューティングガード。
右利き。
ニックネームはイニシャルと背番号から「PG13」。
ロサンゼルス・クリッパーズに所属する現役屈指のフォワード。
攻守両面で活躍するオールラウンダー。
受賞歴 | |
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経歴
クラブ経歴 | |
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2010-2017 2017-2019 2019- |
IND インディアナ・ペイサーズ OKC オクラホマシティ・サンダー LAC ロサンゼルス・クリッパーズ |
2010年のNBAドラフトで1巡目10位でインディアナ・ペイサーズに指名された。
2010-2011シーズンのオールルーキーセカンドチームに選出された。
2012年のライジング・スターズ・チャレンジとスラムダンクコンテストにも選出された。
2012-2013シーズン、チームはエースのダニー・グレンジャーを怪我で失うも、自身は攻守両面で急成長しチームの顏となる活躍をし、チームをプレイオフに導いた。
この年初めてNBAオールスターにも出場し、MIPも受賞した。
2013-2014シーズンには、ペイサーズは開幕9連勝などの快進撃でカンファレンス首位に躍り出ると共に、ジョージ自身も大台の平均20得点を記録し、オールスターにはスターターとして初選抜された。
チームはシーズン後半に失速するもプレイオフ第1シードを獲得。
カンファレンスファイナルでは昨年と同じくマイアミ・ヒートと対決。2勝4敗で破れファイナル進出はならなかった。
ジョージはオールNBA3rdチームに、オールディフェンシブチームでは1stチームに選出された。
2013-2014シーズン終了後、ジョージはFIBAワールドカップのアメリカ代表選抜に向けたトレーニングキャンプに招集された。
しかし8月1日に行われたアメリカ代表のエキシビションマッチにおいて、ターンオーバーからのジェームス・ハーデンのレイアップをブロックしようとした際に着地に失敗し、右足の腓骨と脛骨を開放骨折する重傷を負った。
完治には12ヶ月ほどかかるとも言われ、2014-2015シーズンのNBAの試合は全休するのではないかとされていたが、手術後の懸命のリハビリを経て、2015年4月5日のマイアミ・ヒート戦で、新背番号「13」を着用し、見事に復帰を果たした。
前述の重傷から完全復活した2015-2016シーズンは、10/11月度のイースタンカンファレンス月間最優秀選手に選出され、12月5日のユタ・ジャズ戦では自己最高の48得点を記録。
2016年1月21日には、ファン投票で2年ぶりのNBAオールスターゲーム出場が決定した。
2017年4月14日、ジョージは4月の間、1試合平均32.8得点、8.2リバウンド、4.5アシストを記録しカンファレンス月間最優秀選手に選ばれた。
2017年7月1日、ビクター・オラディポ、ドマンタス・サボニスとのトレードでオクラホマシティ・サンダーへ移籍した。
2017年11月10日に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦でシーズン・ハイとなる42得点、9リバウンド、7アシストを記録、試合はサンダーが120-111で勝利した。
12月27日に行われたトロント・ラプターズ戦で33得点、チームのゲーム記録タイとなる7本の3ポイントを記録、試合はサンダーが124-107で勝利した。
2018年1月27日、負傷したデマーカス・カズンズの代替として、2月18日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われるNBAオールスターゲームへの出場が発表された。
2月1日に行われたデンバー・ナゲッツ戦でシーズン・ハイとなる43得点を記録、試合はナゲッツに127-124で敗れた。
4月11日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦で40得点、8本の3ポイントを記録、試合はサンダーが137-123で勝利した。
4月15日のプレーオフ1回戦、対ユタ・ジャズの初戦で36得点、チームのプレーオフ記録となる8本の3ポイントを記録、116-108で勝利した。
シーズン終了後FAとなり、自身の地元であるロサンゼルス・レイカーズへの移籍が予想される中、2018年7月に4年1億3700万ドルでサンダーと再契約を結んだ。
サンダー2年目となる2018-2019シーズンも好調を維持。
2019年12月5日に行われたブルックリン・ネッツ戦では移籍後最多の47得点を記録、試合はサンダーが114-112で勝利した。
なお、この試合でキャリア初の決勝点を記録した。
シーズン終盤は肩の故障などで成績を落とすも、自身初のオールNBAチーム1stチーム選出、スティール王獲得、NBA最優秀守備選手賞最終候補ノミネートなどキャリアベストのシーズンを送った。
2019年7月10日、シェイ・ギルジアス=アレクサンダー、ダニーロ・ガリナリ、複数のドラフト1巡目指名権及びスワップ権との交換でロサンゼルス・クリッパーズに移籍した。
シーズンデビュー戦は肩の手術ためシーズン開始から11試合欠場し、11月14日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦がクリッパーズのデビュー戦となった。
ジョージ自身は32得点を記録したがチームは132-127で敗北した。
自身9回目となるプレーオフでは、1試合平均20.2得点とフィールドゴール成功率が39%を記録し、シュート率やパフォーマンスが大幅に低下したことによりNBAファンやメディアから様々な批判を引き起こした。
またSNSなどでは、2020年のNBAバブルの原因となったCOVID-19・パンデミックや数年前にプレイオフで本領を発揮すると自負し、自らに「プレーオフP」というニックネームを付けていたこともあり、皮肉を効かせた形で「パンデミックP」というニックネームを付けられた。
エピソード
釣り
釣り好きのポール・ジョージは幼少期を父と湖に行き釣りをして過ごしたと釣りの話をよくしてるみたいです。
「ときには何も得られない日もある。『アタリ』すら得られない日がね。それも釣りの一部なんだ。出かけていって、水面で静かに待っていることが喜びでもある。釣り糸を投げ入れれば魚が釣れる日もある。それも楽しみの一つ。そこに真の喜びがある」
シグネチャーモデルのバッシュ
ナイキは新作シューズ「Nike PG 2.5 x PlayStation」を発表した。
ポール・ジョージとのコラボシューズで、ポール・ジョージのゲーム好きから生まれたアイテムだ。
オリジナルのPlayStationのカラーデザインからインスピレーションを得た同品。
「以前はただ楽しいからテレビゲームをしていたが、今ではリラックスのためです。時々は現実から離れて、いつもと違う場所や時間を楽しむことも必要なのでね」とジョージは語る。
靴のカウンター部分とヒールには象徴的なPlayStationコントローラーのボタンをあしらっている。
全体として初代のグレーで仕上げ、左の靴には4色のPSロゴをデザイン。
ポール・ジョージのシグネチャーラインは、彼のゲーム愛を通じて進化を遂げている。
PG1では中敷に描かれたゲームキャラのレンダリングのようなジョージ、2018年初めに登場したPG2ではPS4のDualShock4コントローラーにインスパイアされた配色がポイント。
故コービーについて
事故死したコービー・ブライアントは、生前多くの人に影響を与えていた。
クリッパーズでプレーするポール・ジョージにとっても、コービーは特別な存在の一人だった。
コービーの死後、初めてメディアの取材に応じたジョージは、ロサンゼルス出身者だから言えることがあると話した。
「きっと、違う州出身の人とはとらえ方が異なると思う。僕たちはここで生まれ育って、彼を毎日のようにテレビで見ていた。僕たちがバスケットボールを始めた理由は、コービーだった。ラス(ラッセル・ウェストブルック)、デマー(デローザン)、カワイ(レナード)、カリフォルニア南部出身なら、受け止め方が違う。コービーは、僕たちにとってのマイケル・ジョーダンで、ヒーローだった。GOAT(史上最高の選手)だったんだ」
「カリフォルニア南部で育った僕たちのような子供にとって、彼はあこがれ以上の存在だった。コービーがいたからバスケットボールを始めた。オフェンスでもディフェンスでも、彼と同じようにアタックした。彼を見習って、試合への姿勢を含めて、とても影響を受けた」
「もしコービーがいなかったら、誰にあこがれて、誰を尊敬していたか分からない。コービー・ブライアントを知らない世代の子供たちに最初に聞かせる話は、彼がきっかけでバスケットボールを始めたことについて。きっと、自分にとって最高の瞬間になるだろうね」
コービーの死後、多くの選手が8番と24番を返上すると表明した。
この意見にジョージは理解を示しつつ、コービーの功績をこれからも称えるため、背番号を24番に変更する可能性を示唆している。
その他
ジョージは女性関係でゴシップが流れたことがありますが、事実関係について私は責任がもてないのでここでは詳細は省きます。
試合中に審判の判定に不服でフラストレーションが溜まったジョージがボールを蹴ったら客席に飛んでいってしまい、女性の観客の顔面に直撃したことがあります。
その行為でジョージは退場処分を課せられましたが、すぐに女性のもとに駆け寄りハグして意図的でなかった旨を伝えて謝罪し、後日花束とメッセージカードを贈って重ねて謝罪したというエピソードがあります。
プレースタイル
ジョージはリーグでも屈指のオールラウンドプレイヤーであり、単に何でもそれなりにできるというレベルではなく、全てを高水準でこなすプレイヤーであるといえます。
そのため、チームのスタイルやチームメイトを選ぶことなく誰とでもプレーすることができる稀有な選手です。
ボールを独占することもなく、自分の仕事を淡々とこなしてスタッツを積み上げることができるエゴの少ない選手であり、前述した通り、ジョージはどこのチームでも欲しがる人材といえます。
攻撃では、シューターとしてキャッチ&シュート、ドライブからのスコア、ミドルレンジからのジャンプショット、高い身体能力を活かしたトランジションと何でもやれるし必要なら何でもやります。
守備では、1番(PG)から4番(PF)まで守ることができるフィジカルがあり、ウィングスパンを活かしたスティールやシュートチェックは驚異的です。
フォワードとして十分な身長がありながら、クイックネスもあるので正対しての1on1も得意としています。
オフェンスもディフェンスもできるツーウェイプレイヤーで、両方ハイレベルにこなすことができます。
同じポジションで同じことができるカワイ・レナードとはチームメイトなので、このフォワードコンビはかなり強烈です。
ジョージは相手のベストプレイヤーをガードしながらスコアラーの役割をこなすオールラウンダーです。
身長が206センチあり守れるポジションも多く、レブロン・ジェームズのようなフォワードからステフィン・カリーのようなガードまでディフェンスすることができます。
長いウィングスパンを活かしたブロックショットやシュートチェックが特徴です。
オフェンスでもドライブインすることができ、スリーポイントも打つことができます。
非常にバランスのとれたオフェンスです。
2018-19シーズンでは過去最高のスタッフを残し、平均28得点を記録しました。
また、初のオールNBA1stチームも受賞しています。
エゴが少ないプレイヤーで、ボールを持ちすぎることはありません。
キャッチ&シュートのスリーを得意としており、シューターとしても優秀だと思います。