ティボー・クルトワ

概略

国籍 ベルギーの旗 ベルギー
生年月日 1992年5月11日(28歳)
出身地 ブレー
身長 199cm
体重 96kg

 

ポジションはゴールキーパー。

 

利き足は左。

 

愛称は「タランチュラ」。

 

現役屈指のゴールキーパーでベルギー代表とレアル・マドリードの守護神。

 

ベルギー、スペイン、イングランドのトップリーグでプレーし、それぞれのリーグで最優秀ゴールキーパー賞を受賞した。

 

2018年夏、アトレティコ・マドリードのローカルライバルとなるレアル・マドリードへ移籍した。

 

ベルギー代表として2011年にデビューし、2014 FIFAワールドカップからは国際大会でもベルギー代表の正ゴールキーパーを務める。

 

2018年にはFIFAワールドカップのゴールデングローブにも選ばれた。

 

獲得タイトル

クラブ

ヘンク

  • ジュピラー・プロ・リーグ:2010-11
  • ベルギー・カップ:2008-09

アトレティコ・マドリード

  • リーガ・エスパニョーラ:2013–14
  • コパ・デル・レイ:2012–13
  • UEFAヨーロッパリーグ:2011–12
  • UEFAスーパーカップ:2012
  • UEFAチャンピオンズリーグ準優勝:2013–14

チェルシー

  • プレミアリーグ:2014-15、2016-17 
  • FAカップ:2017–18 ; 次点:2016–17
  • フットボールリーグカップ:2014–15

レアル・マドリード

  • リーガ:2019–20
  • スーパーコパデエスパーニャ:2019–20
  • FIFAクラブワールドカップ:2018

代表

ベルギー

  • FIFAワールドカップ3位:2018

個人

 

  • ベルギー・プロフェッショナル・フットボール・アワード最優秀GK賞:2010-11
  • ベルギーのブロンズシューズ:2011
  • リーガ・ サモラ賞:2012–13、 2013–14、 2019–20
  • リーガシーズンのゴールキーパー:2012–13
  • 今月のリーガ月間選手:2020年1月
  • 海外のベストベルギープレーヤー:2013、 2014
  • ESMチーム・オブ・ザ・イヤー:2013–14
  • UEFAチャンピオンズリーグ今シーズンのチーム:2013–14
  • FIFA FIFPro World11第2チーム:2014、 2018
  • ロンドンサッカーアワードゴールキーパーオブザイヤー:2015
  • ベルギー・スポーツマン・オブ・ザ・イヤー:2014
  • プレミアリーグ・ゴールデングローブ:2016–17
  • FIFAワールドカップ・ゴールデングローブ:2018
  • FIFAワールドカップファンタジーチーム:2018
  • FIFAワールドカップ・ドリームチーム:2018
  • FIFA最優秀ゴールキーパー賞:2018
  • IFFHS世界最優秀ゴールキーパー:2018; 次点2014
  • IFFHS男子ワールドチーム:2018
  • UEFAリーガチーム・オブ・ザ・シーズン:2019–20
  • KRCヘンク シーズン最優秀選手賞:2010-11
  • LFPアワード最優秀ゴールキーパー賞:2013

 

経歴

クラブ
クラブ 出場 (得点)
2009-2011 ベルギーの旗 ヘンク 41 (0)
2011-2018 イングランドの旗 チェルシー 126 (0)
2011-2014 スペインの旗 アトレティコ・マドリード(loan) 111 (0)
2018- スペインの旗 レアル・マドリード 61 (0)
代表歴
2009-2010 ベルギーの旗 ベルギー U-18 4 (0)
2011- ベルギーの旗 ベルギー 79 (0)

 

クラブ

 

1992年、バレーボール選手であった両親の元に生まれる。

 

父親のティエリは自宅の裏庭にビーチバレーのコートを作り、クルトワも姉弟と共に毎日のようにバレーボールのトレーニングをしていた。

 

1997年にビルゼンVVに加入。

 

当時はレフトバックを務めていた。

 

1999年にKRCヘンクの下部組織に加入。

 

14歳のときにゴールキーパー不在のため急遽ゴールマウスを任されると好セーブを連発し、大会最優秀ゴールキーパーに選ばれた。

 

イケル・カシージャスへの憧れもありゴールキーパーに転向した。

 

当時は、自身と同じく長身で痩せ型のエトヴィン・ファン・デル・サールのプレーも多く参考にしていたとのこと。

 

2009年に17歳でトップチームデビューを飾る。

 

その後はスターティングメンバーとして定着し、2010-11シーズンにはリーグ42試合で32失点、14試合で無失点に抑えるなどリーグ優勝の立役者となった。

 

クルトワは同シーズンのリーグ最優秀ゴールキーパーとヘンクのシーズン最優秀選手に選ばれた。

 

ヨーロッパの複数のチームからオファーが届く中、2011年7月26日に移籍金790万ポンド、5年契約でのチェルシーFC移籍が発表された。

 

その後、マンチェスター・ユナイテッドFCへ移籍したダビド・デ・ヘアに代わるゴールキーパーとして、アトレティコ・マドリードへのレンタル移籍が発表された。

 

前年までダビド・デ・ヘアが着用していた背番号13番が与えられ、8月25日のUEFAヨーロッパリーグ・ヴィトーリア・ギマランイス戦でデビューを果たした。

 

その3日後、8月28日のCAオサスナとの開幕戦でリーグ戦初出場するとクリーンシート(無失点試合)を記録し、セルヒオ・アセンホやジョエル・ロブレスを抑え正ゴールキーパーに据えられた。11月26日のレアル・マドリードとのマドリードダービーではペナルティエリア内でカリム・ベンゼマを倒したとして一発退場処分を受けた。

 

ただその後もレギュラーを失う事はなくリーグ戦では37試合に出場してチームも5位に入った。

 

UEFAヨーロッパリーグでは安定した守りを披露、アスレティック・ビルバオとの決勝でも無失点に抑えてチームの2年ぶりの優勝に寄与した。

 

2012年6月28日、1年間のレンタル延長が発表された。

続く2012-13シーズン、UEFAスーパーカップにてレンタル元であるチェルシーFCとの試合では1失点に抑えてタイトル獲得に貢献。

 

同シーズンはエスタディオ・ビセンテ・カルデロンでの無失点記録となる820分連続無失点を達成した。

 

レアル・マドリードとのコパ・デル・レイ決勝では14年ぶりにマドリードダービー勝利、クルトワはマン・オブ・ザ・マッチに輝き、アトレティコ・マドリードに17シーズンぶりとなる同タイトルをもたらした。

 

同シーズンはLFPアワードの最優秀ゴールキーパーに選ばれるとともに、リーガ・エスパニョーラ最小失点であるサモラ賞を獲得した。

 

2013年6月24日、レンタル期間を延長し、翌シーズンもアトレティコ・マドリードでプレーすることが発表された。

 

2013-14シーズンにはクラブ18シーズンぶりのリーガ優勝を経験し、マラガCFのウィリー・カバジェロ、レバンテUDのケイロル・ナバスとともに2季連続となるリーガ最優秀ゴールキーパーにノミネートされ、2季連続となるサモラ賞を受賞した。

 

2014年8月、チェルシーに復帰することが決まった。

 

チェルシーFCでは長く守護神を務め実績のあるペトル・チェフとのレギュラー争いが注目されたが、ジョゼ・モウリーニョ監督の方針もあり開幕のバーンリーFC戦からスターティングメンバーに名を連ねた。

 

その後もクルトゥワはレギュラーを勝ち取り、9月にはチェルシーと新たに5年の契約延長を行った。

 

クルトワにとってチェルシー最初のタイトルとなるフットボールリーグカップ決勝の舞台には立てなかったものの、プレミアリーグとの2冠を達成。

 

チェフは2014-15シーズン終了後に同じロンドンに本拠地を置くライバルクラブのアーセナルFCへ移籍した。

 

2015-16シーズン最初の試合となったFAコミュニティ・シールドでチェフが移籍したアーセナルと対戦、1-0で破れタイトルを逃した。

 

その後同シーズンは無冠に終わり、クルトワ自身もスウォンジー・シティ戦、マンチェスター・シティFC戦とプレミアリーグ史上6人目となる同一シーズンに2度退場処分を受けたゴールキーパーとなってしまったほかパフォーマンスに対する批判も聞かれるようになった。

 

同シーズンはクラブとしても最終的にリーグ10位となり、1995-96シーズン以来20年ぶりとなる2桁順位に終わった。

2016-17シーズンはプレミアリーグトップである16試合のクリーンシートを記録し、プレミアリーグ年間最優秀ゴールキーパーに輝くなどプレミアリーグ優勝に貢献した。

 

またスカイスポーツ選出の2016-17シーズン、プレミアリーグファンタジーイレブンにも選出された。

 

2017-18シーズン開幕前のコミュニティ・シールドは、2年前と同じくアーセナルとのビッグロンドン・ダービーとなった。

 

同点で迎えたPK戦で、クルトワとアルバロ・モラタがPKを外し再び敗れた。

 

同シーズンは、大会を通して合計2失点に抑えFAカップを獲得。

 

シーズン終了後、現行契約は2019年までとなっており、一時は新契約を結ぶことも示唆していた。

 

しかし最終的にクルトワは子供が在住しているマドリードに戻ることを強く望み、契約更新を固辞した。

 

以前から移籍が噂されていたスペインのレアル・マドリードが獲得に乗り出し、クルトワ本人もチェルシーに移籍を志願した。

 

2018年8月8日、スペインのレアル・マドリードへの移籍が発表された。

 

契約期間は6年間で移籍金は3500万ユーロ(当時のレートで約45億円)だがレアル・マドリードからはマテオ・コヴァチッチのチェルシーFCへのレンタル移籍も同時に発表されており、取引の一環と報じられている。

 

なお、それまでのスペインのクラブにおけるゴールキーパーの移籍金最高額はクルトワの後釜としてアトレティコ・マドリードが獲得したヤン・オブラクの1600万ユーロ(約21億円)であり、移籍金記録を倍以上更新した。

 

アトレティコ・マドリードやチェルシーでは背番号13を背負ってプレーしたが、レアル・マドリードでは25番を与えられた。

 

古巣であるアトレティコ・マドリードと同じ街に本拠地を置くライバルクラブへの移籍に関して、アトレティコ・マドリードのファンはワンダ・メトロポリターノにあるクルトワのプレートを汚すなどした。

 

また、移籍後に「レアル・マドリードのレベルはチェルシーよりも高い」と発言したことで、チェルシーファンからも旧約聖書『創世記』より蛇と呼ばれ非難を浴びた。

 

開幕戦のスターティングメンバーはケイロル・ナバスに譲る形となり、レアル・マドリードデビューはリーグ第3節CDレガネス戦となった。

 

その後も、フレン・ロペテギ新監督は「ナバスとクルトワの比較はトマトとビスケットを比較するようなもの」と語る通り、リーグ戦をクルトワ、カップ戦にはナバスを起用した。

 

クルトワがゴールマウスを守ったリーガ・エスパニョーラ第10節、FCバルセロナとのエル・クラシコでは5失点を喫し、開幕からの不振の責任を取る形でロペテギは監督を解任された。

 

サンティアゴ・ソラーリの監督就任後は、カップ戦でもクルトゥワが起用されるようになった。

 

移籍後初のマドリードダービーとなったリーガ第23節、アウェイでのアトレティコ・マドリード戦では、スペインで「卑しい人」や「裏切り者」などといった軽蔑語の意も含むネズミの人形が大量にピッチに投げ込まれた。

 

また、FCバルセロナ戦のほかセビージャFC戦、アヤックス戦など低調なパフォーマンスを繰り返し、レアル・マドリードのサポーターからの批判も聞こえるようになった。

 

ジネディーヌ・ジダンが監督に復帰して以降は怪我の影響もあり一時ナバスに正ゴールキーパーの座を奪われたが、最終的に再びスターティングメンバーに名を連ねるようになった。

2019-20シーズン、10月19日のRCDマヨルカ戦でラゴ・ジュニオールにゴールを決められて以降公式戦5試合計533分間を無失点に抑え、イケル・カシージャス(9試合、951分間)とフランシスコ・ブーヨ(7試合、657分間)に次ぎサンティアゴ・カニサレス(5試合、535分間)とナバス(5試合、534分間)のレアル・マドリードにおける連続無失点試合記録に並んだ。

 

また、12月15日のバレンシアCF戦では0-1で迎えた後半アディショナルタイム、コーナーキックの場面では自己判断で相手ゴール前に上がり、ヘディングからゴールを狙ってカリム・ベンゼマの同点弾に繋げた。

 

また、リーグ戦のエル・クラシコにおいても、45年ぶりとなる2試合連続クリーンシートを記録した。

 

リーガ前半戦を1987-88シーズン以来32年ぶりの最少失点数となる19試合12失点に抑え、年明けに行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャにおいてもPK戦でのセーブなど好守を見せてタイトル獲得に貢献した。

 

2020年1月には、レアル・マドリードの選手としてクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマに次ぎ3人目となるリーガ・エスパニョーラ月間MVPに選ばれた。

 

シーズン中は僅か20失点したのみで、サモラ賞を受賞するなど、3年振りとなるチームのリーグ制覇に貢献した。

 

シーズン終了後、パリ・サンジェルマンFCからレンタルで加入していたアルフォンス・アレオラが退団したことにより、翌シーズンからはクラブのキャリアで初めてとなる背番号1を背負うことになった。

 

代表

 

2011年5月19日、19歳でEURO2012予選にベルギー代表として招集を受けた。

 

11月15日のフランスとの親善試合で代表デビューを飾った。

 

その後は、先輩のシモン・ミニョレと激しいポジション争いを繰り広げた。

 

2014年ワールドカップ欧州予選では全ての試合でプレーし、2002年のワールドカップ以来となるメジャー大会出場資格を獲得した。

 

本大会グループステージでは、初戦であるアルジェリア戦でソフィアン・フェグリにPKで得点を決められたものの、3試合でその1失点に抑えグループステージ突破に貢献した。

 

2016年EURO予選では10試合5失点に抑えてグループ首位となり、ベルギーは3大会ぶりとなる本大会出場を決めた。

 

本大会では2勝1敗でグループステージを突破するも、準々決勝でウェールズに3得点を許しベスト8で敗退した。

2018FIFAワールドカップロシア大会では、ベルギーの正ゴールキーパーとしてベルギー史上初の3位に貢献。

 

守備での貢献だけでなく、決勝トーナメント初戦の日本戦では同点で迎えた後半アディショナルタイムにクルトゥワのスローイングを起点としてナセル・シャドリが決勝点を挙げた。

 

3位決定戦でもイングランドを相手に無失点に抑え、クリーンシート数最多のほかセーブ数も大会最多の27セーブを数えゴールデングローブ賞を獲得した。

 

決勝でプレーしなかった選手のワールドカップ最優秀GK獲得は、同郷のミシェル・プロドームが獲得した1994年大会以来となる。

 

なお、その後NHKで日本戦でのカウンターを題材にしたドキュメンタリー番組、NHKスペシャル「ロストフの14秒」が放送された。

 

2019年10月13日の2020年EURO予選カザフスタン戦で、キャリア通算200試合のクリーンシートを達成した。

 

エピソード

両親とも元バレーボール選手というバレーボール一家で育った。

 

姉のバレリー・クルトワはバレーボールベルギー女子代表でリベロを務めている。

 

なお、弟のガイタン・クルトワもバレーボール選手である。

 

クルトゥワ自身もバレーボールが得意であり、幼少期のバレーボールの訓練が現在のゴールキーパーとしてのプレーに役立っていると語っている。

 

自身のアイドルとして、エトウィン・ファン・デル・サールとイケル・カシージャスを挙げている。

 

また、ベルギー代表のほかチェルシーFCでもチームメイトであったエデン・アザールのことは相棒と語っている。

 

語学も堪能で、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語を話すことができる。

 

問題発言・問題行動

 

フランスのサッカーをアンチフットボールと発言した。

 

ロシアW杯準決勝において彼の所属するベルギー代表がフランス代表と対決。

 

フランス代表は自陣に引いた守備的な戦い方をし、勝利。

 

敗北の悔しさから過去の発言をする。

 

なお、その後フランス代表グリーズマンに非難され、釈明。

 

控えGKに「正GKは俺だ。敬意を払え」と発言した。

 

2014年のブラジルW杯の際に、控えGKのミニョレが「機会があれば試合に出たい」と発言。

 

それに対しての発言である。

 

ベルギー代表でチームメイトのデ・ブライネの彼女と浮気した。

 

デ・ブライネが自伝で暴露。

 

デ・ブライネがブレーメン時代に同棲していた彼女がマドリードにバカンスに行きそこで当時アトレティコに所属していたクルトワは密会していたらしい。

 

対戦相手のGKに失点シーンで「背の高い俺なら届いていた」と発言した。

 

ロシアW杯のグループリーグ最終戦で、イングランド代表と対戦。

 

ベルギーが1-0で勝利するも何故かイングランド代表のGKピックフォードに対してこの発言をした。

 

レアルでのデビュー戦後に、「古巣のチェルシーよりレアルの方がレベルが高い」と発言した。

 

彼の十八番古巣批判である。

 

事実レアルマドリードの方がレベルが高いだろうが、仮にもお世話になったチェルシーに対してあまりにも敬意を欠いた発言でチェルシーサポは激怒、批判が殺到した。

 

アトレティコで練習を無断欠席し、チェルシーへ移籍。

 

なおレアルに移籍する際チェルシーでもやった模様。

 

チェルシー在籍時、まだ移籍が決まってないのに「僕の心はマドリードにある」と発言した。

 

こんな発言をされたらサポーターはぶちぎれるだろう。

 

さらに「絶対にチェルシーでキャリアを終えるつもりはない」と発言した。

 

所属しているクラブを馬鹿にした発言である。

 

ちなみにチェルシーもビッグクラブである。

 

2016年~2019年までチェルシーで過ごしたブルカ。

 

そんなブルカが、『Foot Truck』でチェルシー時代の同僚であるクルトワについて言及。

 

同ポジションで練習も共にしていた現レアル・マドリーGKティボー・クルトワについて「彼には強いエゴがある」とし、“強烈”なエピソードを明かした。

 

「ミスした時も、コーチのところに行ってこう言うんだ。『あのディフェンダーが正しいポジションにいなかった。彼はこうするべきだった』ってね。彼は、それが彼のミスだったと認めたくないんだよ」

 

プレースタイル

優れたアジリティーと長い手足を生かしたダイナミックなセービングだけが彼の持ち味ではない。

 

プレーの読みが的確で、通常なら防ぎ切れないようなボールでも難なく止めて見せる。

 

199センチの長身で手足も長いため、広い守備範囲を誇るほかハイボールの処理やキャッチングに優れる。

 

また、大きな身体を自在に操る運動能力にも恵まれ、機を見ての飛び出しや横の動き、低いボールへも優れた反応を見せる。

 

中山英樹は、重心の上下動が少なく体のブレがほとんどないため重心移動がすぐにできると指摘している。

 

2mに到達する高身長。

 

世界中のGKの中でも屈指の高さを誇ります。

 

この身長を生かしたハイボールの処理は安定しています。そりゃ手も使えて身長が2mもあれば、相手は競り合いでボールを触れないです。

 

更に、GKの中でもかなり足元が上手いです。

 

前に出るタイミングにも優れ、手足の長さのおかげで、一気に相手はシュートコースが無くなってしまいます。

 

クルトワの武器の1つが、シュートブロック。

 

ただ、シュートブロックと一言で言っても、その方法はたくさんある。

 

クルトワが優れているのは、ここで瞬時に的確な選択をできる「判断力」にある(もちろん、大前提として、どのシュートブロック方法も高いレベルで備えている。ポジショニングも正確だ)。

 

「その上で」、身長が199cmもあり、ずば抜けたリーチを誇るクルトワ。

 

 

ゾーン1はスタンディング、ゾーン2はローリングダウンやワンステップからのセービングで守れると言われるが、クルトワの場合、単なるスタンディングやローリングダウンでも、体でつくる面の大きさ、守れる守備範囲が他のGKよりも桁違いに広い。

 

そのサイズをもって、「的確な判断力」に基づき、状況に応じた「最適な方法」でゴールを守ってくるのだから、クルトワ相手にゾーン1、2を攻略するのは、至難の業だ。

 

また、これだけのサイズがありながら、「速く遠くに動く」ことができるクルトワはダイビングの飛距離もあるため、ゴールのほぼすべてをカバーできる。

 

他のGKが「届かない」コースにも「届く」のだ。

 

アトレティコ・マドリード時代、クルトワの横っ飛びセーブがファンの間で流行した。

 

クルトワのセーブする姿を真似た写真や動画をSNSに投稿することは『ティボーティング(Thibauting)』と呼ばれ、ベルギースポーツ界における流行語大賞にノミネートされた。

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