概略
国籍 | ![]() ![]() |
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生年月日 | 1990年12月26日(30歳) | ||
出身地 | ケアフィリ | ||
身長 | 178cm | ||
体重 | 76kg |
Aaron Ramsey
ポジションはミッドフィールダー(センターハーフ)。
利き足は右。
ニックネームは「ランボー」。
ウェールズ代表のミッドフィールダー。
若い頃から神童として注目されアーセナルで活躍した。
現在はユヴェントスに在籍している神出鬼没のミッドフィールダー。
獲得タイトル
クラブ
カーディフシティ
- FAカップのランナーアップ:2007–08
アーセナル
- FAカップ:2013–14、 2014–15、 2016–17
- FAコミュニティシールド:2014、 2015
- EFLカップ準優勝:2017–18
- UEFAヨーロッパリーグ準優勝:2018–19
ユヴェントス
- セリエA:2019–20
- スーペルコッパイタリアーナ:2020
- コッパ・イタリア準優勝:2019–20
個人
- ウェールズ年間最優秀若手選手:2009、2010
- 今月のプレミアリーグプレーヤー:2013年9月
- 今シーズンのアーセナルプレーヤー:2013–14、 2017–18
- ロンドンプレーヤーオブザイヤー:2014
- UEFA欧州選手権のトップアシストプロバイダー:2016
- UEFA欧州選手権チームオブトーナメント:2016
- 今月のプレミアリーグゴール:2018年10月
経歴
クラブ
カーディフ・シティFCのユース出身。
2006-2007シーズンのホーム最終戦でわずか数分間ながらトップチームデビューを果たす。
16歳と124日という年齢はクラブ史上もっとも若いデビューであった。
6月には100万ポンド(およそ2億円)以上の獲得オファーが来るも、クラブはこれを拒否。
さらに、エヴァートンFCからは100万ポンド+活躍次第で20万ポンドの上乗せという条件のオファーも寄せられたがクラブはやはりこれも拒否した。
2007年12月、初めてのプロ契約を結ぶ。プロとしての初試合は2008年1月5日のFAカップの試合だった。
この試合でラムジーはヘディングでプロ初得点を決めている。
結局、このシーズンはFAカップ決勝を含むトータル22試合に出場した。
マンチェスター・ユナイテッドがカーディフとラムジーに関する移籍について移籍金500万ポンドでクラブ間合意に至ると、アーセナルFCやエヴァートンもそれに続いた。
最終的にはアーセナルのアーセン・ベンゲル監督が休暇返上で本人のもとに訪問したことも決め手となり、アーセナル移籍を選択した。
2008年6月13日に移籍が完了。
アーセナルを選んだ理由は、若手が多くの出場機会を与えてもらえるから、と語った。
2008年8月13日のチャンピオンズリーグ予選・FCトゥウェンテ戦でアーセナルFCでの初出場を記録すると、9月13日のブラックバーン・ローヴァーズFC戦で途中出場しプレミアリーグデビュー。
9月21日のチャンピオンズリーグ・グループリーグのフェネルバフチェSK戦では後半ロスタイムに移籍後初得点を挙げた。
ラムジーはこのゴールでチャンピオンズリーグ史上5番目に若い得点者となり、また史上2番目の1990年代生まれの得点者となった。
2009年1月、アーセナルとの契約を延長した。
2008-09シーズンではリーグ戦で9試合(1先発)に出場した。
2009年8月22日のポーツマスFC戦でプレミアリーグ初得点を記録。
11月11日にはウェールズ年間最優秀若手選手賞を受賞した。
2010年2月27日のアウェーでのストーク・シティFC戦でライアン・ショウクロスのタックルにより右足を負傷。
ショウクロスは一発退場となり、ラムジーは全治6~8ヶ月の重傷であると診断された。
2009-10シーズンではリーグ戦で18試合(7先発)に出場、3ゴール3アシストを記録した。
2010年11月25日からフットボールリーグ・チャンピオンシップのノッティンガム・フォレストFCに3か月間レンタル移籍。
2011年1月、1ヶ月の短期レンタルでカーディフ・シティFCへ復帰。
2010-11シーズンではプレミアリーグで7試合(5先発)に出場し、1ゴールを記録、フットボールリーグ・チャンピオンシップでは8試合に出場、1ゴール1アシストを記録した。
2011-12シーズンではリーグ戦で34試合(27先発)に出場、2ゴール4アシストを記録した。
2012-13シーズンではリーグ戦で36試合(21先発)に出場、1ゴール2アシストを記録した。
2013-14シーズンではリーグ戦で23試合(20先発)に出場、10ゴール8アシストを記録した。
FAカップ決勝ハル・シティ戦では延長後半に値千金の決勝ゴールを挙げ、チームの10年振りとなるタイトル獲得に貢献した。
2014年8月10日、自身初出場となる、マンチェスター・シティFCとのFAコミュニティ・シールドでは、チームの2点目となるゴールを決めて、タイトル獲得に貢献した。
2014-15シーズンではリーグ戦で29試合(23先発)に出場、6ゴール6アシストを記録した。
2015-16シーズンではリーグ戦で31試合(29先発)に出場、5ゴール4アシストを記録した。
2016-17シーズンではミケル・アルテタの退団に伴い、背番号を8番に変更する。
23試合に出場し、最終節のエヴァートン戦で先発出場、ゴールを決めた。
2017年のFAカップ決勝では、自身2度目の決勝点となるゴールをチェルシー相手に決め、チームに優勝をもたらした。
2017-18シーズン、2月3日のエヴァートン戦で6分、19分、74分に得点を決め、初のハットトリックを達成した。
同シーズン、公式戦32試合11ゴール・12アシストを記録してファン投票で決定するシーズン最優秀選手に選出された。
また、同様にファン投票で決定するシーズンベストゴールに4月5日、UEFAヨーロッパリーグ準々決勝の1stレグ、CSKAモスクワ戦でのゴールに背を向けながら右足アウトサイドのジャンピングボレーで決めたループシュートが選出された。
2019年2月11日、2018-19シーズン終了後の7月1日にユヴェントスFCに加入することが発表された。
契約は4年間。
9月21日、セリエA第4節のエラス・ヴェローナ戦で移籍後初ゴール(セリエA初ゴール)を決め、3月8日、第26節、優勝を争うインテルとの対戦では決勝ゴールを決めるなど、チームは優勝したが、出場機会は限定されレギュラー獲得までには至らなかった。
代表
ラムジーは、2005年にU17ウェールズ代表に招集され、初めて国際試合に出場しました。
2007年8月21日、17歳の誕生日を目前に控えたラムジーは、アウェーでのスウェーデン戦で4-3の勝利を収め、元クラブメイトのクリス・ガンターの記録を更新してU21チームでデビューした。
ユースコーチのブライアン・フリンは、ラムジーが2009年UEFA欧州U-21選手権の出場権を得るために、U21では意図的に控えていたことを明かした。
プレーオフではイングランドU21に惜敗し、ヴィラパークでのセカンドレグではラムジー自身が弱い方の足でボレーシュートを決めた。
ラムジーは、2008年11月19日に17歳でウェールズ代表としてデビューし、デンマークでのアウェイ戦で88分間プレーし1-0の勝利を収めた。
2009年10月14日、2010年ワールドカップ予選のリヒテンシュタインとのアウェイ戦で、ガレス・ベイルへのトリップで与えられたフリーキックからA代表初ゴールを決めた。
ワールドカップ予選が終了すると、10月30日にフリンズのU21予備チームに他の11人のシニア・インターナショナル選手とともに召集されたが、その後辞退した。
11月6日、トシャックは11月14日のスコットランドとの親善試合にも招集した。
ウェールズは3-0で勝利し、ラムジーはデビッド・エドワーズの先制点をアシストし、ジョー・レドリーの2点目をお膳立てし、さらに独走してゴールを決めるなど、すべての場面で活躍した。
同月、ラムジーはFAWのヤング・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
監督のガリー・スピードは、2011年3月26日のイングランド戦から、ラムジーをウェールズ代表のキャプテンに任命した。
これにより、ラムジーは20歳90日でウェールズ史上最年少のキャプテンとなり、1964年にマイク・イングランドが打ち立てた記録を更新した。
2011年5月27日に行われたウェールズのネーションズカップ最終戦、北アイルランド戦でキャプテンとして初ゴールを決めた。
ラムジーは、イギリス代表として2012年のオリンピックサッカー大会に出場する5人のウェールズ人のうちの1人として選ばれた。
ラムジーは、グループリーグの3試合すべてに出場し、後半の2試合はスタメンで出場した。
8月4日にカーディフのミレニアム・スタジアムで行われた韓国との準々決勝では、PKで同点に追いつき、試合は1-1で終了したが、チームが敗れたPK戦でも得点した。
2012年10月、ウェールズ代表のキャプテンにクリス・コールマンが任命したのはアシュリー・ウィリアムズだったが、同監督はラムジーがキャリアの中で再びウェールズ代表のキャプテンを務める可能性が高いと語った。
2013年3月22日、2014年FIFAワールドカップ予選で同じイギリスのライバルであるスコットランドを2-1で下した際、ラムジーは73分に同点のPKを決めたが、アディショナルタイムにジェームズ・マッカーサーへのファウルでレッドカードを受けた。
2016年5月31日、ラムジーは、クリス・コールマン監督が発表したユーロ2016のウェールズ代表23人に選出された。
6月11日、ウェールズの大会開幕戦であるスロバキア戦で、ロブソン=カヌの試合を決めるゴールをお膳立てし、2-1で勝利した。
これは、ウェールズにとって58年ぶりの主要な国際サッカー大会での勝利であった。
6月20日、グループリーグ最終戦のロシア戦で、冒頭のゴールを決めて3-0で勝利し、ウェールズはグループリーグを突破した。
この試合でガレス・ベイルが決めた決勝ゴールのお膳立てもした。
6月25日に行われたラウンド16の北アイルランド戦で、ラムジーは75分に再びウェールズの勝利に貢献した。
ラムジーはガレス・ベイルにパスを出し、ベイルがペナルティエリア内にクロスを供給した。
7月1日に行われたベルギーとの準々決勝では、ラムジーが2ゴールを決めて3-1で勝利し、準決勝に進出したが、この試合で大会2度目の警告を受け、準決勝には出場できなかった。
ラムジーは、エデン・アザールと並んで4つのアシストを記録して大会を終え、その活躍が評価されてチーム・オブ・ザ・トーナメントに選出された。
2020ユーロ予選、本選出場をかけた最終節直接対決のハンガリー戦では、2ゴールを決め、ハンガリーに逆転での本大会出場に導いた。
エピソード
学生の頃はCaerphilly RFC(カーフィリー・ラグビー・フットボールクラブ)でウィングをやっていた。
欧州プロラグビー界のエリートクラス、セントヘレンズという名門ラグビークラブからオファーが来た程のラグビー選手だった。
ラムジーはこのオファーを断り、アーセン・ヴェンゲルからの誘いを受けた。
クロスカントリーのチャンピオンに輝いた経歴もあり、800メートル走でもその才能を発揮した。
ウェールズの全国陸上競技代表チームでトレーニングするよう誘いを受けたこともある。
あこがれの選手はライアン・ギグス。
今でも彼がお手本だという。
ラムジーが得点を挙げると、有名人が亡くなるという都市伝説がある。
15年1月9日のサンダーランド戦の翌日に、ロック歌手デビッド・ボウイ、その4日後のリバプール戦の翌日には、俳優アラン・リックマンが亡くなっている。
過去にも、11年5月1日のマンチェスター・ユナイテッド戦の翌日にはイスラム過激派組織『アルカイダ』の指導者ウサマ・ビンラディン、同年10月19日のマルセイユ戦の翌日には、リビアで独裁政権を築いたムアンマル・アル・カッザーフィーが、そして12年2月11日のサンダーランド戦当日に、歌手ホイットニー・ヒューストンが亡くなっており、約10人の有名人が亡くなっている。
2019年7月、ユヴェントスFCと契約し、入団会見に挑んだ際、「まだ十分には話せないが」と前置きしながらも、流暢なイタリア語で質問に答えたことに称賛の声が聞こえた。
その姿は、同じウェールズ代表で、2013年からレアル・マドリードに在籍しながらも、スペイン語を満足に話すことが出来ない (と噂されている) ガレス・ベイルと比較されるほどだった。
ラムジーは世界野生生物基金の支援者であり、動物とその保護に対する「情熱」を語っている。
2014年1月、ラムジーはエリート・モデル・マネジメント・ロンドンとモデル契約を結んだ。
ラムジーはアディダスのスポンサーになっている。
プレースタイル
圧倒的な運動量と献身性で、ピッチを縦横無尽に駆け回る“エンジン”。
チームをサポートするため、あらゆる場面に顔を出す。
彼の持ち味として挙げられるのが、攻撃を潤滑に行うために気が利いた動きができるところです。
様々な場所に顔を出します。
ベースポジションにもよるでしょうけど、低い位置で受けたりライン間で受けたりします。
相手ディフェンスラインと中盤の間で受けられるのは大きいです。
引いた相手を崩すにはそこをどう攻略するかが大事です。
受けてフリックやワンタッチプレーをすると攻撃にスイッチを入れられます。
加えてラムジーはオフザボールの動きを付けることも時折あります。
足下足下だけだと攻撃が単調になりやすいので、こういったスペースで受ける動きも有効です。
色々なポジションへ流動的に動いてボールを引き出そうとするあたり、彼は周りを見ながら気を利かしてくれています。
上記のようにボールを引き出す動きを自分でつけてくれるラムジーは、ボールを持った後のキープも得意にしています。
ボールを受けてからタメを作ることができる選手なので、周りの選手が攻撃に関わっていく時間を作ることができます。
体格も良い選手なので、寄せられても簡単に潰されることはないと思います。
その方が味方も動きを付けやすいので、嬉しいポイントです。
また攻撃時のポジショニングに長けており、神出鬼没な動きでボックス内に侵入、決定的な仕事をこなすことも得意だ。
ラムジーは本職が中盤センターでありながら、侮れない得点能力を持っています。
2013-14はリーグ戦だけで10ゴールを挙げています。
アシストも上手で、2017-18はリーグ戦だけで10アシスト。
チャンスメイクも得点も水準以上のものを持っている選手なんです。
何かに傑出した攻撃センスを持っているというより、タイミング良く前線に絡んでいくのが上手な印象です。
周囲の状況を見つつ、詰めるところをしっかり詰めてくれるミッドフィルダーです。
フリーランニングもしますし、エリア内にも機を見て進入してきますのでこぼれ球を押し込む得点も少なくないです。
また近年では、ビルドアップ時に前線と最後方を繋ぐ役割もこなせるようになっており、プレーの幅は広がっている。
基本的な技術やフィジカルも十分に備わっており、チームにとって大きな助けとなる選手だ。