概略
国籍 | ![]() ![]() |
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生年月日 | 1994年12月8日(26歳) | ||
出身地 | ![]() |
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身長 | 170cm | ||
体重 | 65kg |
Raheem Sterling
ポジションはフォワード(左ウイング、右ウイング、セカンドトップ)、ミッドフィールダー(左サイドハーフ)。
利き足は右。
マンチャスター・シティで活躍するウインガー。
イングランド代表で現役屈指のスター選手。
獲得タイトル
クラブ
- リヴァプール
- EFLカップ:1回(2011-12)
- マンチェスター・シティ
- プレミアリーグ:2回(2017-18, 2018-19)
- EFLカップ:3回(2015-16, 2017-18, 2018-19)
- コミュニティ・シールド:2回(2018, 2019)
- FAカップ:1回(2018-19)
- UEFAチャンピオンズリーグ準優勝:2020–21
代表
イングランド
- UEFAネーションズリーグ3位:2018–19
個人
- ゴールデンボーイ賞(2014年)
- プレミアリーグ月間最優秀選手(2016年8月)
- PFA年間ベストイレブン(2018-19)
- PFA年間最優秀若手選手賞(2018-19)
- FWA年間最優秀選手賞(2018-19)
- リバプール年間最優秀選手:2013–14、 2014–15
- グループステージのUEFAチャンピオンズリーグチーム:2015–16
- UEFAチャンピオンズリーグ今シーズンのチーム:2018–19、 2019–20
- 今月のプレミアリーグプレーヤー:2016年8月、2018年11月
経歴
クラブ
2003年にクイーンズ・パーク・レンジャーズでキャリアをスタートさせ、2010年にリヴァプールに移籍した。
2011年2月14日、FAユースカップのサウスエンド・ユナイテッド戦で5ゴールを記録した。
2012年3月24日、ウィガン・アスレティック戦でプロデビューを果たした。
17歳と107日のデビューはリヴァプールで2番目に若いデビューとなった。
2013-14シーズン、ほぼレギュラーの座を獲得し、ルイス・スアレス、ダニエル・スタリッジと3人はSSSトリオと呼ばれゴールを量産、チームの優勝争いに貢献した。
2014-15シーズン中に契約延長のオファーを二度拒否、2014-15シーズン終了後の移籍を希望した。
アーセナルやチェルシー、バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリードなどが獲得に興味を示したと報じられ、リヴァプールサポーターの反発を買うこととなった。
激怒した一部のリヴァプールサポーターによって、スターリングやその家族への脅迫や人種差別が相次ぎ、警察が捜査に乗り出す事態に発展した。
2015年7月14日、同じくプレミアリーグのマンチェスター・シティへ完全移籍することが発表された。
契約期間は2020年6月30日までの5年間で、背番号は7番。
イギリス紙『ロンドン・イブニング・スタンダード』によると、ボーナスを含めた移籍金は4900万ポンド(約94億2000万円)と報道した。
2015年10月17日、第7節のAFCボーンマス戦でプロ入り初のハットトリックを達成した。
2017年11月30日、第14節のサウサンプトン戦では終了間際に得点を決めて12連勝に貢献、プレミアリーグでは18ゴールを決めるなどシティの優勝を助けた。
2018年7月、契約更新が難航し、来夏の放出候補と見られていたが、11月9日にクラブとの契約を2023年夏まで延長した。
3月19日のワトフォードFC戦ではハットトリックを達成し、3-1での勝利に貢献。
2019年4月、今シーズンの活躍が評価され、FWA年間最優秀選手賞を受賞した。
またFAカップ決勝のワトフォード戦では2ゴールの活躍で優勝に貢献、リーグ、リーグカップ、FAカップと国内3冠獲得に貢献した。
2019-20シーズンの開幕戦となったウェストハム戦でハットトリックを達成しチームを勝利に導き、チャンピオンズリーグのアタランタ戦でもハットトリックの活躍で5-1での勝利に貢献したが、準々決勝のリヨン戦では、1-2とリードを許す中、ゴールが開いているという絶好のチャンスがあったが、シュートを外してしまい、チームは敗退した。
2020-21シーズン、UEFAチャンピオンズリーグ決勝のチェルシー戦では先発起用されたが、ほとんど仕事が出来ず、チームも0-1と敗れた。
代表
イングランド代表として各年代でプレーし、2011 FIFA U-17ワールドカップに出場した。
2012年11月14日のスウェーデン戦で17歳の若さでA代表初出場を果たした。
2018 FIFAワールドカップでは6試合に出場したが、度重なる決定機にも1ゴールも奪えず批判を受けた。
2019年3月、UEFA欧州選手権2020・予選のチェコ戦で代表では初のハットトリックを達成した。
エピソード
2015年4月、チームメイトのジョーダン・アイブと共に水タバコのパイプを咥えている写真が出回り、その翌日、イギリスでは脱法ドラッグとして知られている「風船ドラッグ(亜酸化窒素)」を自宅で吸引している動画が出回った。
過去には風船ドラッグの吸引が原因で命を落とした者もおり、当時リヴァプールの監督を務めていたブレンダン・ロジャーズは「プロのスポーツ選手であればそれはすべきことではない。その事を私から話そうと思う。我々は選手たちに『スーパー・プロ』でいてほしい。それはピッチ内外ともにだ」と語り、選手と面談する事を明かした。
しかし、同年6月、休暇で訪れたスペイン・イビサ島での船上パーティーにて再び風船ドラッグを吸引している動画が出回った。
さらに同年10月、シーシャと呼ばれる水タバコを吸っている姿を撮影された。
アメリカ人ピアニストのリベラーチェに憧れており、2015年にピアノの講師を雇ってピアノの練習を始めた。
使用しているピアノは1万ポンド(約185万円)のヤマハ製と報じられている。
2017年5月、ESPNは世界で最も有名なアスリート100人を発表し、77位に選出された。
サッカー選手としては28位。
2018年5月、右脚のふくらはぎの辺りにM16自動小銃の刺青を入れ、W杯直前だったという事もあり問題視された。
刺青を除去しないならW杯のメンバーから外れるべきという声さえ上がっていた中、本人は「私の父親は、私が2歳の頃に銃で撃たれてこの世を去った。そのときに私は、何があっても銃には触らないと誓った。私は右足でシュートを撃つから、これには深い意味があるし、それにまだこれで完成形というわけではないんだ」と反論している。
2021年6月11日、イギリス女王の公式誕生日に、スポーツにおける人種平等への貢献に対して大英帝国勲章のメンバーグレードであるMBEを授与された。
プレースタイル
高速ドリブルを武器にするウインガー。
クロスでチャンスメイクをしたり、カットインして果敢にゴールを狙っています。
特に、後者のイメージが強いです。
斜め45度からファーへのシュートが散見されます。
スターリングの大きなストロングポイントは、ドリブルです。
サイドから中に切り込む鋭いドリブルに加え、縦に抜け出す速いドリブルが魅力的です。
マンCの攻撃を牽引する、シルバやデ・ブライネには出来ないドリブルを持っています。
イメージとしては、チェルシーのアザールに近いですね。
サッカー選手の中では小柄な方ですが、彼は身体能力と技術を武器に地上戦で勝負できるプレーヤーです。
彼の特徴に挙げられるのは、そのスプリント力です。
スピードをドリブルに反映させて個人で仕掛けることができます。
左サイドで活動することが多いスターリングは、エリア外でボールを受けるとよくカットインを試みます。
切れ味の鋭いカットインは彼の大きな武器です。
静止した状態で対峙する相手ディフェンダーの動きを見極め、隙を見て加速して振り切ります。
このスピードの緩急や切り返しに追いすがるのは簡単ではありません。
加えてドリブルのタッチが細かいので、急な進路変更や鼻先で相手を避けることができるのも大きいです。
軽率に飛び込むと引っ掛けてPKなんてことに。
また、そのスピードを生かしカウンターの起点にもなるキャラクターです。
ペップの戦術は、ポゼッションのイメージが強いですが、何気にカウンターが上手いチームを作り上げてくる印象が強いです。
そのため、スターリングはペップにとって必要不可欠な存在だと思います。
基本的にスターリングはボールを足下で受けたがる選手だとは思いますが、スピードを生かしたフリーランニングも時には見せます。
中盤でボールを持っている味方に反応して走り出すのも良いですし、サイドでボールを持っている味方に呼応してゴール前に飛び込むも良し。
守備側は反応が遅れると置いてきぼりです。
加えてカウンター攻撃の際は彼のスピードがさらに生きてきます。
ロングカウンターなどでは手が付けられないことになるでしょう。
スターリングはポジションを問わず、サイドであろうが中央であろうが、前線のどこでもプレーすることができます。
これは、マンC公式サイトでペップが明言しています。
その要因は、小柄ながらも当たり負けしないフィジカル、スピード、パスセンス、どこでもプレーできる資質が備わっているからこそです。
キャリア初期のスターリングは、得点力に関して特筆するほどの選手ではありませんでした。
しかし、ここ数年で得点を多く取るウインガーになりました。
多少の距離があるところから巻いて狙うシュートや、低めのクロスに合わせるワンタッチシュートも上手いです。
ストライカーの点の取り方ができる選手です。
それに加えて、カウンター攻撃で自ら持ち運んでも冷静にフィニッシュすることができます。
空中戦以外は特に不得手がないようにも思えます。
スターリングのイメージは攻撃一辺倒のところがあると思います。
でも、試合をみていると献身的に守備をする姿がみられます。
シティも例外なく守備態勢になると4-4-2へシフトします。
スターリングは、左ウィングから一列下がって守備に回ります。
普通の選手であれば、守備を怠る部分が多いですが、スターリングは懸命にプレスをかけます。
攻撃だけの選手だと思われがちですが、激しいプレスをかけるスターリングにもチェックしてみてください。
右ウィングのベルナルド・シウバの守備貢献も素晴らしいですが、スターリングも負けていません。
フォワードなので、基本的には攻撃時に敵陣のゴールライン際まで進入します。
なおかつ、チームがボールを失った後は自陣の深い位置までボールを奪い返しに戻る選手です。
豊富なスタミナがあるからこそ可能なのでしょうが、なにぶん足が速いスターリングですからカウンターする相手も追いかけられて嫌でしょう。