概要
国籍 | ![]() |
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生年月日 | 1989年3月21日(33歳) | ||
出身地 | ルスピタレート・ダ・リュブラガート | ||
身長 | 170cm | ||
体重 | 68kg |
Jordi Alba
ポジションはディフェンダー(左サイドバック)、ミッドフィールダー(左サイドハーフ)。
利き足は左。
愛称は“オスピタレの弾丸”。
2010年代のスペインを代表する左サイドバック。
超攻撃型サイドバックとして有名なプレイヤーで、世界最高の呼び声が高い左サイドバックです。
スペイン代表やバルセロナで一時代を築いた。
獲得タイトル
クラブ
- FCバルセロナ
- プリメーラ・ディビシオン : 5回 (2012-13, 2014-15, 2015-16, 2017-18, 2018-19)
- コパ・デル・レイ : 5回 (2014–15, 2015-16, 2016-17, 2017-18, 2020-21)
- スーペルコパ・デ・エスパーニャ : 3回 (2013, 2016, 2018)
- UEFAチャンピオンズリーグ : 1回 (2014-15)
- UEFAスーパーカップ : 1回 (2015)
- FIFAクラブワールドカップ : 1回 (2015)
代表
- U-20スペイン代表
- 地中海競技大会 : 2009
- スペイン代表
- UEFA欧州選手権 : 1回 (2012)
個人
- UEFAチャンピオンズリーグ ベストチーム : 1回 (2014-15)
- プリメーラ・ディビシオン ベストイレブン : 1回 (2014-15)
経歴
クラブ
バルセロナの隣町、オスピタレ・デ・リョブレガ生まれのジョルディ少年がFCバルセロナに入団したのは10歳の頃だった。
アレビンBからスタートし、インファンティルのBとA、カデッテBと順調にステップアップしていくアルバ。
しかし彼は(今でもそうだけれども)、小さな頃から身長が低かった。
そこでクラブはアルバをカデッテBで留年させると、その翌年には退団を宣告している(2006年)。
身長は低くとも才能は申し分なかったジョルディ少年は地元のUEコルネリャへと入団し、評価を上げていく。
そこでバレンシアが注目して獲得。
当時の彼はデランテロとしてプレーしていたが、ウナイ・エメリ監督によってラテラルへとコンバートされたことでトップレベルの選手へと成長を遂げていくこととなる。
ひんぱんにマティエウと前後のポジションを交換するシステムが抜群に機能していた。
そして2012年夏、ティトチームの最初の補強選手としてFCバルセロナへと“帰還”。
バルサカンテラで7年間過ごしただけあって、復帰後のチームへの適応ぶりは恐ろしく速く、そもそも適応期間なんてあったのかとすら思えるくらいだった。
入団1年目から左ラテラルのレギュラーとして活躍。
ただし、右のアルベスも非常に攻撃的だったため、攻守のバランスは良くなかった(両サイドに大きなスペースが生じ、そこを突かれた)。
2013/14シーズンもその傾向は続いた。
ルイス・エンリケが監督となった2014/15シーズンは、アルベスがバランスを見るようになったため、以前のようにスペースを使われることはなくなった。
アルバは安定して出場を続け、三冠達成に貢献。
ネイマールとの関係も改善された。
2016/17シーズン後半のエンリケは3バックをよく用いたため、アルバの出番は大きく減少。
2017/18シーズンにエルネスト・バルベルデ体制となってからは全盛期のパフォーマンスが復活、いろんなところで「今年の方がずいぶん良い」と語っている。
2018/19シーズンも左サイドの主となってフル稼働(リーガ36試合)、レオ・メッシへのアシストを量産した。
2019/20シーズンは太ももの怪我により12試合を欠場。
パフォーマンスに陰りが見られると放出もウワサされたが、2020/21シーズンはクーマンの元で復活。不動のレギュラーであり続けていた。
2021年8月9日、FCバルセロナの第4キャプテンに任命された。
代表
スペイン代表としてUEFA U-19欧州選手権2008に出場し1ゴールを挙げた。
また2009 FIFA U-20ワールドカップにも出場した。
2011年10月11日のUEFA EURO 2012予選スコットランド戦で代表デビューを飾ると、ダビド・シルバの先制点をアシストした。
UEFA EURO 2012では全6試合にフル出場。
決勝のイタリア戦ではスペインの2得点目となる代表初ゴールを挙げ、スペインの連覇に貢献した。
2012年ロンドンオリンピックに出場するU-23スペイン代表に選出された。
2013年6月23日のFIFAコンフェデレーションズカップ2013、ナイジェリア戦では2得点を挙げた。
2014 FIFAワールドカップに出場するスペイン代表に選出された。
UEFA EURO 2016に出場するスペイン代表に選出された。
2018 FIFAワールドカップに出場するスペイン代表に選出された。
2018 FIFAワールドカップ後に就任したルイス・エンリケ監督の初戦となった2018年9月のイングランド戦とクロアチア戦に臨む代表メンバーから落選した。
10月の代表戦でも選外となった。エンリケ監督がバルセロナの監督を務めていた頃の確執が原因と報じられていたが、11月の代表戦でエンリケ体制で初招集を受けた。
UEFA EURO 2020に出場するスペイン代表に選出された。
エピソード
2016年12月に行われたレアル・マドリード戦で、審判に抗議していた相手MFのマテオ・コヴァチッチに対して、「スペイン語を覚えろよ、バカ野郎」「まずはスペイン語だろ、このドジが」「黙れマヌケめ」と罵った。
しかし、コヴァチッチはスペイン語を習得しており、見当違いな罵りであったと報じられた。
アルバとネイマールは仲が悪い?
アルバとネイマールは、不仲とは言えませんが衝突した過去があります。
2016年に報道されたニュースですが、ネイマールはアルバに対してパスを要求していました。しかしアルバは、ネイマールの要求を無視して他のチームメイトにパスを供給していました。
これにネイマールが激昂し、アルバに暴言を吐いたとのこと。(参考:https://www.football-zone.net/archives/30688)
サッカーの試合では日常的なシーンですが、この一件がアルバとネイマールにあったことは記憶しておきましょう。
ロングスリーパー
ジョルディ・アルバの知られざる一面について、『guardian』が伝えている。
それによれば、チェスをしたり、服を買いに行ったり、フラメンコを聞くことがリラックスする方法だそう。
また、寝ることも大好きなという。
「(寝るのは)一日で12,13時間だね。
それから、さらに2~4時間はうたた寝をするんだ。
僕の強さのキーになるひとつだよ」
これだと、最大で一日17時間寝ることもあるようだ…。
あの無尽蔵なプレーの秘密は睡眠にあったのかも?
プレースタイル
攻撃的なラテラルとして左サイドを間断なく上下する。
スペースを見つけては突入、センタリングまたは切れ込んでのシュート。
そのタイミングが良く、攻撃への貢献度は非常に高い。
ユーロ2012ではモダンなラテラルの代表と言われた。
最大の長所の一つは、“オスピタレの弾丸”と称されたそのスピードだ。
守備では軽い場面もあるが、背後を取られても、猛烈ダッシュにてボールへと追いついてカット。
パスコースを読み、さっとカットするあたりも彼の見せ場となる。
アルバは攻撃参加する機会が多いため、アルバの後ろには広大スペースが生まれ、よく狙われてしまいます。
しかし、アルバには自身のスペースをカバーできるほどのスピードがあります。
アゴがあがったぎこちない走りですが、自陣まで全力疾走して相手にプレスをかけるシーンが散見されます。
また、ラングレの存在も大きいです。
アルバの後ろをカバーするからです。
この両者の連携により、バルセロナの左サイドは強固なものになっていました。
スタミナにもすばらしいものがあり、連続フル出場にも耐えるフィジカルを備えている。
バレンシア時代はエストレーモでもよく起用されていて、ポリバレント性も○。
アルバは攻撃センスも光りますが、それ以上にクレバーな選手です。
戦況を読み取る判断力に優れており、偽サイドバックとして中に入るか、それとも外のスペースを使うのかを的確に判断します。
見た目はヤンチャなアルバですが、スペイン人らしい知的さと器用さがあります。
個人的には、ハーフスペースへ入ってきたアルバのプレーが大好きです。
2018年10月24日のCLグループ三節のインテル戦では、中へ切り込んできたアルバが、ラキティッチの絶妙なパスを受け取りゴールを決めたシーンがあります。
スピード・トラップ・シュートコース、本当にサイドバックの選手ですか?と思うくらい美しいゴールでした。