概要
国籍 | ![]() ![]() |
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生年月日 | 1997年5月15日(25歳) | ||
出身地 | ヴェルノン | ||
身長 | 178cm | ||
体重 | 67kg |
Ousmane Dembélé
ポジションはフォワード(右ウイング、左ウイング)。
利き足は両利き。
バルセロナで活躍するフランス代表の悪童ウインガー。
ポテンシャルは十分なのだが、素行の悪さが目立つ。
2018年ロシアワールドカップの優勝メンバーの一人。
獲得タイトル
クラブ
- ボルシア・ドルトムント
- DFBポカール:1回 (2016-17)
- FCバルセロナ
- プリメーラ・ディビシオン:2回 (2017-18, 2018-19)
- コパ・デル・レイ:2回 (2017-18, 2020-21)
- スーペルコパ・デ・エスパーニャ:1回 (2018)
代表
フランス代表
- FIFAワールドカップ(2018年)
個人
- リーグ・アン年間最優秀若手選手賞(2015-16)
経歴
クラブ
2010年からスタッド・レンヌのユースチームに所属し、2015年、トップチームに昇格した。
2015年11月6日、アンジェSCO戦でプロデビューを果たし、11月22日、FCジロンダン・ボルドー戦でプロ初得点を記録した。
2016年3月16日、ダービーマッチとなるFCナント戦でハットトリックを記録した。
欧州のビッグクラブが争奪戦を繰り広げた後、2016年5月12日にブンデスリーガのボルシア・ドルトムントに移籍することが発表された。
契約期間は5年間。
背番号は前シーズンに香川真司が着用した7番。
11月22日の欧州CL第5節・レギア・ワルシャワ戦で香川のアシストから得点、8-4の勝利に貢献。
2017年4月26日、DFBポカール準決勝のバイエルン・ミュンヘン戦では1得点1アシストの活躍で決勝進出に貢献した。
2017年8月25日、FCバルセロナへ5年契約で加入、移籍金は1億500万ユーロ+最大でその金額の40%のボーナス、契約解除金は4億ユーロに設定された。
この移籍金は2017年夏に移籍したネイマールに次いで高額な移籍金であり、2016年夏に移籍したポール・ポグバの移籍金と並ぶ金額であり、FCバルセロナ史上最高額の移籍金である。
また、年俸は基本給で1200万ユーロで、ボーナスなどを含めると最大で2000万ユーロとなる。
背番号はそのネイマールが着用していた11番。
この移籍において、デンベレはドルトムントの練習をボイコットするなどして強硬にバルセロナ行きを要求。
練習参加禁止処分を受け、同僚のロマン・ヴァイデンフェラーから苦言を呈されるなど遺恨を残した。
さらにバルセロナに向かう際、荷物も持たずに出て行ったためドイツで生活していた時の家が荒廃し裁判沙汰にもなっている。
また、遅刻癖がありフランス代表やFCバルセロナでは寝坊によって練習を欠席することも少なくない。
同年9月9日のエスパニョール戦でデビューし、アシストを決めた。
2018年3月14日、UEFAチャンピオンズリーグのチェルシー戦にて初ゴールを記録した。
8月12日のスーペルコパ・デ・エスパーニャ、セビージャ戦では決勝ゴールを決めた。
2022年6月30日、契約満了でクラブを退団したが、同年7月14日、2024年までの契約締結を発表。
代表
2016年8月29日、ワールドカップの予選に向けたフランス代表に初召集され、9月1日のイタリア代表との親善試合でA代表デビュー。
2017年6月13日のイングランド代表との親善試合で、代表初得点を挙げた。
エピソード
サッカーに関しては優れた才能と高い評価をされているデンベレですが、非常に素行が悪いです。
噛みつき王子だった元悪童のスアレスは「もっとプロフェッショナル性を…」と残し、フランス代表のデジャン監督は「デンベレの遅刻は新しい問題じゃない」と呆れ…。
2019年になってからは落ち着いてきましたが、いつ再発するか心配の声があります。
また、そのような素行が目立ちすぎて「デンベレなんていらない!」というファンまでいました。
デンベレが覚醒するためには、まず心変わりしなければならないでしょう。
イニエスタのお別れ会で
一番最初にデンベレの問題を語ったのはピケだった。
選手たちはトレーニングやイベントを共有するため、メッセンジャーアプリ『WhatsApp』にグループを作成している。
5月、アンドレス・イニエスタのお別れ会について話し合ったとき、ピケがここに「デンベレはいつも遅刻するから、ちゃんと連絡しないといけない」と投稿した。
当時はジョークとして語られていたが、チームメイトのなかでは当時から遅刻が多いと認識されていたことが分かる。
ワールドカップ期間中
そのあと、苦言を呈したのはフランス代表監督のディディエ・デシャンだった。
ワールドカップ期間中の7月に、記者会見で「彼には素晴らしい才能があるが、受け入れられない態度もある」と語っている。
デンベレはフランス代表のトレーニングをいくつか無断で欠席しており、ノックアウトラウンド進出後は起用を見送らていた。
セビージャ戦後のラキティッチ
セビージャ戦でリオネル・メッシが骨折したときのことは記憶に新しい。
プレー続行不可能と判断した瞬間、エルネスト・バルベルデはデンベレにすぐプレーするように命じた。
だが、デンベレはなかなかピッチに入れなかった。
ブーツを脱いでベンチに座っていたからである。
また試合中にディフェンスに戻らなかったこともあり、チームメイトの不満が募る結果になった。
このあとラキティッチは「いつでもプレーできるように準備しておくのがプロフェッショナルだ。今日、デンベレは余りにも遅すぎた」と語っている。
バルベルデは「ボールを失うのは構わない。重要なのは失った後の行動だ」と暗にデンベレのプレーを批判していた。
インテル戦での遅刻
その数日後、デンベレはチャンピオンズリーグのインテル戦に遅刻したと報じられた。
クラブは集合時間に到着していたと噂を否定したが、後日バルベルデは次のように語っている。
「デンベレについて?今回は問題ないが、これまで何度か集合時間にいなければいけない場所にいなかったことがある。これは問題だね」
胃腸炎
そして大きな問題を起こしたのが、トレーニングを欠席することを事前に連絡しなかったことである。
クラブは胃腸炎と発表したが、記者会見でバルベルデは多くの質問を受けることになった。
この問題を受けてピケは「フットボールのトレーニングは1日だいたい2時間程度だが、それ以外にもプロの選手として24時間行動しなければいけない」とデンベレに忠告している。
この問題に関しては、フランス代表監督のデシャンも「代表でも所属チームでも、デンベレが遅刻するのは新しい話題じゃない。彼が使う言い訳も分かっている。彼にはフットボール選手としての責任があるんだ。もっと慎重に行動しなくてはいけない」と語った。
そのフランス代表との親善試合の前、ルイス・スアレスはバルサでのチームメイトを麻酔なしで批判している。
「フットボール選手として生活できるのは我々の特権だ。ウスマンはプロフェッショナリズムを身に着けなければいけない。バルサには模範となる選手がいくらでもいるだろう。もっと責任を感じてほしい」
スアレスは、デンベレにバルサに値する才能があることは認めている。
だからこそ彼にはその態度を改めてもらいたい。
差別発言
ウスマン・デンベレは、過去に日本滞在中に撮影された差別的発言を含む動画について、2021年7月5日、自身のSNSを通じて謝罪した。
2人の謝罪内容もまた物議を醸し、日本のツイッター上では「開き直り」「謝るどころか逆ギレしてる」と批判が集まっている。
その一方で、デンベレのインスタグラムには批判とは異なる、明らかな「差別的投稿」も相次いでいる。
グリーズマンとデンベレはフランス代表の中心的選手。
ともにFCバルセロナ(スペイン)に所属していた。
19年7月にはクラブの日本ツアーで来日していた。
問題になっているのは、その来日時にホテルの一室で撮られた40秒ほどの動画。
2人はサッカーのテレビゲームをするため、ホテルのスタッフにセッティングを任せていた。
しかし、デンベレはセッティング中のスタッフを前に、フランス語で「醜い面」「ひどい言葉だ」などと発言。
グリーズマンはデンベレの隣で、終始笑みを浮かべていた。
この動画が21年7月2日にインターネット上で拡散され、「日本人差別ではないか」と批判を集めた。
3日には日本のウェブメディアが動画の内容を相次いで報じた。
4日にはフランスで最も歴史のある日刊紙「フィガロ」電子版が動画を取り上げ、「人種差別的な発言」「悪い冗談を言いながら、スタッフの出自を公然と馬鹿にし、不快なカメラズームと太い笑い声を繰り返している」と批判した。
そうした中、5日夜にデンベレとグリーズマンは自身のSNSを通じ、騒動を謝罪した。
デンベレはインスタグラムのストーリー機能を通じてメッセージを投稿した。
動画での発言は「プライベートで、友人との間で、相手がどこの国の人であろうと使う傾向があります」と説明。
動画はもともとプライベートで撮影されたとした上で、「このビデオが公開されたことで、そこに映っている人たちが傷つく可能性があることは十分に理解しています。
だからこそ、彼らに深く謝罪したいのです」とした。
グリーズマンはツイッターで、フランス語で次のような文章を投稿した。
「私は、どんな差別にも反対してきました。ここ数日、ある人たちが私をおとしめようとしています。私に対する非難には断固として反論し、日本の友人たちを怒らせてしまったならば申し訳ないと思っています」
しかし、これらの謝罪文もまた、物議を醸している。
デンベレに対しては、24時間で投稿が消えるストーリーで謝罪文をポストしたことや、動画で使ったような表現を「どこの国の人であろうと使う」と説明したことなどに、日本のツイッター上では「開き直り」「謝るどころか逆ギレしてる」と批判が集まっている。
イギリス出身の日本在住サッカーライター、ベン・メイブリー氏は6日、自身のツイッターで「(デンベレは)謝っているようで実はあまり謝っていない姿が尚更残念に思う。
対象がどこの人だろうが同じ言い方をしたって…どの人種、どの国籍、どの人に対しても、差別的な発言や侮辱は100%いけない」と私見を述べた。
また「私をおとしめようとしている」「非難には断固として反論する」とコメントしたグリーズマンに対しても「謝罪になってない」「自己中心的」などの批判が集まっている。
だが、デンベレのインスタグラムには、こうした批判とは異なる、明らかな差別的ニュアンスを持ったコメントも寄せられている。
デンベレの最新投稿(6月23日投稿)のコメント欄には、デンベレが謝罪文をポストした後から、アフリカ系のデンベレの肌の色を侮辱するような投稿、人種差別的な投稿が相次いでいる。
絵文字を使ったものや、中には日本語でのコメントも確認できる。
プレースタイル
デンベレの大きな特徴は、両足をうまく使える事です。
デンベレの利き足については一般的に「左足」だと言われていますが、じつは彼は完全な「両利き」として知られています。
そのため、右脚でコーナーキックやシュートを打つことも多く、これを見た人たちは「あれっ?左利きじゃなかった?」とびっくりしたのだとか。
彼は左足で蹴るのが得意なようですが、右足であっても正確にボールをコントロールすることができ、現在は「両利き」という見方が強いようです。
利き足である左足をメインに使いますが右足の精度も抜群であるため、どちらの足でもボールタッチを行うことができます。
そのため、独特なリズムを生み出しドリブル突破します。
同時にスピードもあるため、ディフェンダーからすれば非常に読みにくく、付いていくのが難しいドリブルをします。
21歳でこの技術ですから、将来はメッシ以上のドリブルをするのではないかと期待しています。
圧倒的なスピード、柔らかく変幻自在のドリブル、独特のリズム…
ディフェンダーを手玉に取るドリブルは相手守備網に風穴を開ける。
身体を自由に扱えることが一流のサッカー選手の条件の一つなのだけれど、デンベレは自分のスピード、リズムにその身体が最適化している。
デンベレは非常にボールコントロールが上手く、それはシュートの場面でも同じ。
彼のシュートはとても正確で、ゴールまで距離があっても弾丸のようなシュートを蹴ります。
また、彼は左右の足で正確にボールを蹴れるため、チャンスも多く、FWとして大切な決定力の高さは他の選手の比ではありません。
テクニックとスピードで申し分ないドリブルができるデンベレですが、バルサらしいチャンスメイクもすることができます。
スペースに絶妙なスルーパスを出し、スアレスやメッシに素晴らしいボールを供給することができます。
空間把握能力と視野の広さも申し分ありません。
バルセロナはクレバーな選手を育てるのが非常にうまいため、もしデンベレがアシストもできるようになったら最高の選手と讃えられるかもしれませんね。
デンベレは「守備の意識が低い」と言われていて、過去にはチームメイトから守備について怒られたこともあるのだとか。
とくに彼の場合はプレースキルの高さがあるため、守備でも期待されてしまうのは仕方のないことです。
ただ、監督からは「守備もよかった」と言われたこともあるため、守備にも意識を向ければより素晴らしい選手になるでしょう。
デンベレはチームとして大切な戦術について「理解ができていない」と言われています。
戦術を理解できていなければ当然チームへの貢献度は減り、メンバーとの連携も取りづらくなってしまいます。
デンベレはバルセロナに所属してから数多くの怪我をしていて、他の選手と比べてかなりの出場機会を失っています。
これについては「筋肉がバルセロナの練習についていかない」と言われていて、実際にバルセロナの前に所属していたクラブでは一度も怪我が無かったのだとか。
また、彼は遅刻で練習に参加できないこともあるため、素行の悪さも怪我の要因につながっているのかもしれません。