概要
国籍 | ![]() ![]() |
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生年月日 | 2000年1月27日(22歳) | ||
出身地 | ルーアン | ||
身長 | 187cm | ||
体重 | 81kg |
Aurelién Tchouaméni
ポジションはミッドフィールダー(ディフェンシブハーフ、センターハーフ)。
利き足は右。
フランス代表MFオーレリアン・チュアメニは、リーグ・アンでトップクラスのパフォーマンスを示し、2022年夏に約112億もの移籍金でレアル・マドリードに加入した。
次世代のスーパースターの呼び声高い超新星。
獲得タイトル
クラブ
モナコ
- クープ ド フランス準優勝: 2020–21
レアル·マドリード
- UEFA スーパーカップ: 2022
代表
フランス
- UEFAネーションズリーグ: 2020–21
個人
- UNFP リーグ アン年間最優秀若手選手: 2020–21
- UNFP リーグアン・チーム オブ ザ イヤー: 2020–21, 2021–22
経歴
クラブ
チュアメニが5歳のとき、父親が会社のサッカークラブでプレーしている姿がきっかけとなりサッカーを始め、地元ボルドーのアマチュアクラブであるSJアルティーグでキャリアをスタートさせた。こ
こではフォワードとしてプレーしており、その才能に目を付けたいくつかのプロクラブからオファーが届くが、12歳までは楽しんでサッカーをしてほしいという父親の希望によって、2011年にFCジロンダン・ボルドーのユースチームに入団した。
ボルドーのユースチームに入団した当初はストライカーとして育成されたが、U-14で攻撃的な中盤の選手となり、現在のポジションでキャリアを歩むことになったのはU-18のユースチームに所属してからである。
2017年11月10日、17歳にしてクラブと自身初のプロ契約を結び、2018年には高校を卒業してプロサッカー選手としての道に進むことを決意した。
ボルドーでのトップチームデビューは、2018-19シーズン開幕直後の2018年7月26日に行われたUEFAヨーロッパリーグ予選2回戦のFKヴェンツピルス戦であった。
8月9日の同じくヨーロッパリーグ予選FCイリチヴェツ・マリウポリ戦にてプロ初ゴールを記録した。
2020年1月29日、4年半契約でASモナコに移籍した。
加入直後の2月1日、ニーム・オリンピック戦でデビューしたが、試合には0-3で敗れた。
ウィンターブレイクでクラブの監督がレオナルド・ジャルディムからロベルト・モレノに交代すると、出場機会を失った。
モナコ加入後初のフルシーズンを迎えることになった2020-21シーズン、ユスフ・フォファナと共に中盤でコンビを組み、2021年1月23日のオリンピック・マルセイユ戦でモナコでの初得点を挙げた。
2月にはファン選出の月間MVPに選ばれるなど、クラブの中心選手としてプレーしたが、パリ・サンジェルマンFCとのクープ・ドゥ・フランス決勝では0-2で敗戦し、キャリア初のタイトル獲得には至らなかった。
シーズン終了後、トロフェ・UNFP・デュ・フットボールのシーズン最優秀若手選手に選出された。
2022年6月11日、レアル・マドリードに移籍し、6年契約を交わした。
8月10日、第2節のセルタ・デ・ビーゴ戦ではカゼミロの移籍に伴い、アンカーでスタメン出場した。
代表
フランス代表としてU-16から全ての年代別代表に招集された。
2021年、ASモナコでの活躍からUEFA U-21欧州選手権2021を戦うU-21フランス代表に招集され、レギュラーとしてプレーした。
しかし、チームはベスト8のU-21オランダ代表戦に敗れ、大会を後にした。
2021年8月26日、9月に行われる2022 FIFAワールドカップ・予選の3試合に臨むフランスA代表から初招集を受けた。
9月1日、3連戦初戦のボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦にて、トマ・レマルとの途中交代でA代表初キャップを刻んだ。
2022年3月25日、コートジボワール代表との親善試合に出場し、A代表での初得点を挙げた。
エピソード
2022年夏の移籍市場で、多くのビッグクラブが獲得に乗り出すとされている最注目株の1人となっていたが、リバプールやPSGから関心が寄せられていたが、レアル・マドリードへの移籍が決定している。
入団の記者会見で「ムバッペからPSGに移籍しないかと勧誘されていた」と明かしたが、「僕の第一希望は常にレアルだった」と、新天地への忠誠心を示している。
プライベートではバスケットボールを趣味としており、自身のInstagramとTwitterでも頻繁にバスケットボールの選手やチームの投稿をリツイートしている。
また、NBAのレジェンドであるレブロン・ジェームズを崇拝している。
プレースタイル
中盤を牛耳るダイナモ。
強靭なフィジカルとリーチの長さを活かし、相手選手にボールが入った瞬間に刈り取るハンターだ。
チュアメニは身長187cmに加えてアフリカ系の強靭な肉体とバネと優れたフィジカルを有している。
ゾーンにどっしりと構えてボールをハントするのはもちろん、ピッチを縦横無尽に走り回り危険なエリアに相手を侵入させない。
90分あたりのタックル成功数は2.6回、インターセプト数も2.6回と非常に高い水準を誇っている。
チュアメニはここ数シーズンこの数値と同水準のスタッツを残しており、若くして守備能力が完成されているといえる。
脚も早く、強力なエンジンとストライドを有したフィジカルエリートだ。
このスキルをボール奪取に存分に生かしている。
加えてディフェンシブ・ミッドフィルダーにとって重要かつ最も身につけることが難しい戦局を読む力は非常に高い。
「適切なタイミングで適切な場所にいる」能力は世界トップレベルだろう。
特に前に出ての守備からの切り替えは一級品、世界でも少ない中盤を制圧出来る選手と認識されており、その姿はフランス代表として長年活躍したヴィエラに喩えられることもしばしばあります。
中盤であればどのポジションでも遜色なくプレー可能だが、主戦場としてダブルボランチの一角、もしくはアンカーの役割を担っている。
ピッチ上のあらゆる局面に顔を出し、縦横無尽に走り回る圧倒的な運動量を誇る。
相手のパスコースを読み切るインターセプトも得意としている。
瞬発力・加速力ともに優れたスピードを備え、カバーできるエリアの広さで言えば、現時点で世界最高クラスと言える。
また、攻撃面でも、状況を打開するサイドチェンジやロングフィードを持ち味としている。
最終ラインからボールを受けた際、相手選手のプレッシングを鋭い反転で躱してから、力強いドリブルで前線まで持ち運ぶ推進力も備えている。
一方、3列目からボックス内に走り込むフィニッシュワークは決して不得手ではないものの、さらなる成長が見込める今後の伸び代の段階だ。
チュアメニ本人はフランス代表で同僚であるチェルシーMFエンゴロ・カンテと、アンチェスター・ユナイテッドMFポール・ポグバを憧れの存在と公言していたが、まさにカンテとポグバを足して割ったようなハイブリッドな中盤選手と言える。