概要
国籍 | ![]() ![]() |
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生年月日 | 1997年11月14日(24歳) | ||
出身地 | ラニー=シュル=マルヌ | ||
身長 | 178cm | ||
体重 | 68kg |
Christopher Nkunku
ポジションはフォワード(右ウイング)、ミッドフィールダー(オフェンシブハーフ)。
利き足は右。
ライプツィヒで活躍するフランス代表のアタッカー。
2021-22シーズンのブンデスリーガMVPに輝いた新進気鋭のアタッカーだ。
ビッグクラブの熱視線が注がれる中さらなる飛躍を遂げることが期待されている。
獲得タイトル
クラブ
- パリ・サンジェルマンFC
- リーグ・アン: 2015-16, 2017-18, 2018-19
- クープ・ドゥ・フランス: 2016-17, 2017-18
- クープ・ドゥ・ラ・リーグ: 2016-17, 2017-18
- トロフェ・デ・シャンピオン: 2015, 2016, 2017, 2018
-
個人
- ブンデスリーガ年間最優秀選手: 2021-22
経歴
クラブ
パリ・サンジェルマンFCの下部組織出身で、2015年12月にトップチームへと昇格。
また、U-19チームとしてUEFAユースリーグに出場。
チームの準優勝に貢献していた。
2019年7月18日、RBライプツィヒと2024年までの契約を締結した。
2021-22シーズン34試合で20ゴール13アシスト(ゴール数はリーグ4位、アシスト数はリーグ2位)を決める活躍で、ブンデスリーガ年間最優秀選手に選出された。
代表
2012年からフランスの世代別代表に招集され始め、2017年にはU-20フランス代表の一員として2017 FIFA U-20ワールドカップに参加し、3試合に出場した。
2022年3月25日、コートジボワール代表との親善試合にてフランス代表初キャップを刻んだ。
エピソード
パリ近郊出身のエンクンクは、地元のアマチュアクラブでサッカーを始め、フランスの国立養成所クレールフォンテーヌでプレフォルマシオン(前期育成13~15歳)を受けた。
それと同時にPSGにも籍を置き、15歳でクレールフォンテーヌを卒業した後はPSGの育成所に入所した。
U-17チームに入ったが、当時の身長は160cmそこそこ。
周りはガタイの良い選手ばかりで、エンクンクはたびたびU-16チームに降格させられた。
少年プレーヤーにとってはショックな出来事だが、そんな「降格」は年齢が上がっても続いた。
歴代の指導者はそろって「フットボールIQに関しては、常に他の子供たちよりも頭一つ出ていた」と彼のインテリジェンスを評価しているが、とりわけティーンエイジャーの頃は頭脳よりもサイズが重要視されがちだ。
アカデミー卒業が近づいても、それを理由にトゥールーズやRCランスなど、複数のクラブからプロ契約を断られた。
そんなエンクンクの素質を見抜いてプロ入りのチャンスを与えたのが、13-14から3シーズン、PSGの指揮を執ったローラン・ブラン監督だった。
「彼はまだ育成途中で、すぐにリーグ1でフルシーズンというわけにはいかないが、非常に面白いものを持っている。それに彼はこのクラブで育った。生え抜き選手を育てるのはPSGの務めだからね」
そうして18歳になってまもない2015年12月、エンクンクは晴れてPSGのプロ選手となった。
彼が以前『フランス・フットボール』誌に語っていた、初めてファーストチームの練習に呼ばれた時のエピソードが微笑ましい。
「寮の部屋で寝っ転がってたら、携帯が鳴ったんだ。出ないで放っておいたら、もう1回鳴った。これは急用かなと思って出たらU-19チームのコーチからで、ファーストチームにケガ人が続出してメンバーが欠けているから、ユースチームから1人加えたいと。慌てて飛び起きて、ロッカールームまですっ飛んでいった。誰か他の選手を見つけちゃったら大変だ!と焦って、あんなに速く走ったことはないってくらいだったよ!(笑)」
ところが、そのシーズンの終わりにブランは離職。
彼の後任ウナイ・エメリは、エンクンクの起用に消極的だった。
それでも、負傷者が続出したこともありシーズン途中からファーストチームのメンバー入りすると、2017年1月のフランスカップ、バスティア戦ではプロ初ゴールも経験した。
しかし、そのシーズンオフにネイマールやキリアン・ムバッペが入団してくると、プレータイムを稼ぎたい盛りの彼にとって、出場機会を増やすことはますます難しくなった。
そうして2019年夏、エンクンクはPSGを去り、ドイツへ向かう決意をする。
RBライプツィヒにはすでにダヨ・ウパメカノ(現バイエルン)、イブラヒマ・コナテ(現リバプール)、ノルディ・ムキエレというフランス人選手がいたことも助けになった。
「彼らはこのクラブのことについていろいろ教えてくれた。昨シーズンはどうだったか、今シーズン目指しているのは何か、といったようなことをね」
65分から出場したデビュー戦でさっそくゴールを挙げると、ウィンターブレイクまでに3得点9アシスト。
エンクンクは同シーズンに加入した新戦力の中で唯一、開幕時からレギュラーメンバーに定着した選手だった。
当時の指揮官だったユリアン・ナーゲルスマンにとって、複数のポジションをこなせるエンクンクの才能は大きな魅力だったようだ。
プレースタイル
エンクンクは突破力のある選手です。
高スピードとスキルを駆使したドリブルを得意としており、サイドから敵守備陣を攻略します。
スピードに関しては、最高34.22km/hもの速さを誇ります。
また、ターンやフェイントといった足技の技術力が異常なまでに高いです。
スピード、テクニック、緩急の3拍子揃ったドリブルで、DFを突破するのがエンクンクの凄さというわけです。
サイドからのチャンスメイクもエンクンクの持ち味です。
サイドにいる時はクロスを、中盤にいる時はサイドに散らすパスもしくは縦への速いパスを供給します。
特に凄いのが、クロスの精度です
。敵DFに囲まれ、角度のないところからも的確なクロスを出すことができます。
それに加え、エンクンクはコーナーキックのキッカーも任されており、ここでアシストをすることも少なくありません。
また、エンクンクはスルーパスの精度も高く、出すタイミングや方向から、プレーの視野の広さが見て取れます。
エンクンクのような視野が広く、パス精度が高いサイドアタッカーは、相手にはしたくないのは間違いないです。
決定力の高さもエンクンクの長所の1つです。
エンクンクのゴールパターンは主に2つに分けられます。
まず、1つ目はサイドから敵守備陣をドリブルで突破し、ペナルティエリア内に侵入し、最後は冷静にシュートというパターンです。
そしてもう1つは、ペナルティエリア付近からのミドルシュートです。
サイドアタッカーらしい点の取り方もでき、かつ遠いところからもゴールを狙える怖さも兼ね備えているのがエンクンクの凄さです。