概要
国籍 | ![]() |
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生年月日 | 1995年6月17日(27歳) | ||
出身地 | ボーヴェ | ||
身長 | 186cm | ||
体重 | 81kg |
Clément Lenglet
ポジションはディフェンダー(センターバック)。
利き足は左。
バルセロナで活躍するフランス代表のセンターバック。
セビージャでチームの中心選手に成長し、チャンピオンズリーグではベストイレブンにも選出された。
獲得タイトル
クラブ
ナンシー
- リーグ 2 : 2015–16
バルセロナ
- ラ・リーガ: 2018–19
- コパ・デル・レイ: 2020–21 ; 準優勝: 2018–19
- スーペルコパ・デ・エスパーニャ: 2018
経歴
クラブ
ASナンシーの下部組織で育ち、2015-16シーズンにトップチームで34試合に出場し、リーグ・アン昇格に貢献した。
ラ・リーガのセビージャFCが獲得に関心を示し、2017年1月4日に2021年までの契約をセビージャと締結。
移籍金は500万ユーロ。
2017年8月19日のRCDエスパニョールとの開幕戦で初ゴールを決めると、その後はチームの中心選手として活躍。
チャンピオンズリーグではベストイレブンに選出された。
翌シーズンからは争奪戦となり、2018年5月にはFCバルセロナが3500万ユーロで個人合意したと報じられた。
2018年7月12日、FCバルセロナが3590万ユーロの契約解除金を支払って獲得したことを発表した。
契約期間は5年間で、契約解除金は3億ユーロに設定された。
10月31日の国王杯、クルトゥラル・レオネサ戦で移籍後初ゴールを決めた。
結局同シーズンはサミュエル・ユムティティが左膝を負傷した影響もあってポジションを掴むと23試合に出場した。
2022年7月8日、トッテナム・ホットスパーFCへレンタル移籍することが発表された。
代表
年代別では召集されていましたが、A代表はユーロ2020予選が初招集。
それもそのはずで、現在のフランス代表のセンターバックには素晴らしい選手たちがいるからです。
世界でも希少と言われている左利きのセンターバックかつ才能に溢れたセンターバックが3人もいるのです。
この中から選ばれるのは非常に困難であるため、ラングレは今まで召集がかかっていなかったと思います。
エピソード
分析好きで知られ、iPadを使って対戦相手を調査することを得意とする。
彼はいわゆるインテリタイプのDFであることでも有名で、繊細な分析をしていることでも知られる。
どうやって試合への準備をしているのか?それを語ってくれたようだ。
(君はとても心配性な選手だね?)
「そうだね。変えられないよ、そういうのは。全てを分析するのが好きなんだ」
(自分の試合は見る?)
「間違いなく。試合が終わったらすぐに見るよ。その晩のうちに分析する。ときには90分全部を。そうでなくても20~25分の映像を用意してもらうよ」
(どうやって次の試合の準備をする?)
「相手しなければならないFWのビデオを用意してもらうよ。彼らがやりたいことは何なのか、詳細を見る。ドリブル、動き、個々のアクションへの判断、どっちの脚がどれくらい得意か、中に行くのか外に行くのか…。
例えば、リヴァプールのロバートソンだったら、通常は中を向いていく。フィルミーノなら、最優先はポストプレーで、次に選択するのが攻撃…できる限りの情報を得たいんだ」
(分析は助けになる?)
「もちろんだよ。通常は家で一人でやる。iPadを使って、僕に起こったことを全て分析する。ホテルであっても、一人で集中してね。
特に注目するのは、自分のエリアで影響力を発揮する選手だね。トッテナムならエリクセン、レアル・マドリーならベンゼマなど。
そしてメモを取ることはないんだ。僕はビジュアルだけで記憶する。彼らがどこに行きたいのか、どうやれば苦しめられるか」
(そのようになる?)
「僕は試合がどのように進み得るか、プランを作るんだ。もちろん、ときにはそうならないこともあるけどね。想定していたことが起こってほしいと思うけども、それがサッカーってものさ(笑)
トッテナムのルーカス・モウラと対戦したときは、彼が左足を少し苦手としていて、右足に持ちたがる選手だと知っていたから、それをさせないようにしたよ。情報を得ることで、何らかのアドバンテージを得ようとしている」
(いつも正しい結果になる?)
時には間違うね。覚えているのは、カンプ・ノウで許したゴールのときだよ。コパ・デル・レイのホームでの試合だ。
ルーカス・バスケスは右足に持ち替えると予想していたけれども、そうはならなかった。時にはそういうこともあるよ」
(それはルーティーンになっている?)
「そうだね。変えたくないんだ。分析することが心の平穏を与えてくれるからね。いつもいい準備をするためにビデオを求める。
どれくらいの?各選手について5分くらいのね。試合の前夜に見る。対戦したときに何ができるかを考える。
選手であれば、考えることを止められないものだよ。ピッチで何が起こるか。もし予想したことが起これば、何をするべきかがわかる」
プレースタイル
サイズはセンターバックとして決して小さくはありませんし、身体の強さもしっかりしています。
外見はそこまでガッチリしていなそうに見えますが、彼は球際のぶつかりあいで激しく当たることがでるディフェンダーですね。エアバトルに身長以上の強さを見せます。
ショルダータックルもスライディングも、なかなかにハードなチャージを見せてくれます。
一度マークにつけば、パワフルに相手を押し出せるのが魅力のひとつです。
また、相手の縦パスのコースを読み前に出た潰しも得意な選手です。
地上でガツッと当たるのもそうですし、相手が起点にしようとするハイボールを跳ね返すのも十分に勝機があります。
勢いをつけて入ってくる相手やスピードスターへの対応でなければ、そつなく守備をこなしてくれる選手ではないでしょうか。
ラングレはカバーリングの上手い選手です。
バルセロナはディフェンスラインが高くなることがあり、自ずとセンターバックの後方にスペースが生まれてしまいます。
そのスペースにボールを入れられてしまったら、失点のリスクがグーンと高まります。
そのため、バルセロナのセンターバックには、優れた判断力が必要になります。
ラングレは、空いてしまったスペースをカバーすることができる身体能力はもちろん、判断力も兼ね備え、幾度もなくバルセロナを救ってきました。
ウンティティは身体能力でカバーするタイプですが、身体能力で劣るラングレは頭脳でカバーするタイプだと見受けられます。
良いディフェンス能力を持ち合わせているラングレですが、バルセロナが獲得に動いただけあって攻撃のセンスも持ち合わせているのもセールスポイントです。
ラングレは距離の長いパスも得意にしています。
前線の味方へのロングフィードなどはまさにそう。
彼の大きな武器です。
ハイラインを敷く相手チームに対してロングフィードが決まれば一発で決定機になりえますし、中盤への縦パスもしっかり通す能力があります。
サイズもある選手なので、当然のように味方のセットプレーではターゲットになります。
パワーがあるのでヘディングに期待できます。
2017-18はリーグ戦で3ゴールを挙げていますから、けっこう点も取ってます。
ディフェンダーとしては悪くない得点力と言えるのでは。
一向に得点が取れないディフェンダーもいますから大したものです。
キックの精度や競り合いの強さから見て、ラングレは攻撃面での関与も良い選手です。