チアゴ・シウバ

概要

国籍 ブラジルの旗 ブラジル
フランスの旗 フランス
生年月日 1984年9月22日(38歳)
出身地 リオデジャネイロ
身長 183cm
体重 79kg

 

Thiago Silva

 

ポジションはディフェンダー(センターバック)。

 

利き足は右。

 

2010年代に活躍したブラジル代表のワールドクラスのセンターバック。

 

ミランやパリ・サンジェルマン、チェルシーなどで活躍した名選手。

 

ミランの伝説的CBであるアレッサンドロ・ネスタ選手と協力タッグを組み、強固な壁を築いたことでも有名だ。

 

ネスタ選手のクリーンかつ豪快な守備はチアゴ・シウバ選手に受け継がれ、数々の成功を手に入れた。

 

2011-12シーズンにはACミランをリーグ制覇に導き、2012-13シーズンにPSGへと移る。

 

巨額の投資で急成長を遂げたPSGは彼らを手に入れたことで安定した成績を残すようになる。

 

高い得点力と優れた守備力は盤石のものとなり、チャンピオンズリーグの常連チームとなるまでに成長した。

 

獲得タイトル

クラブ

フルミネンセFC
  • コパ・ド・ブラジル : 2007
ACミラン
  • セリエA : 2010-11
  • スーペルコッパ・イタリアーナ : 2011
パリ・サンジェルマンFC
  • リーグ・アン : 7回 (2012-13, 2013-14, 2014-15, 2015-16, 2017-18, 2018-19, 2019-20)
  • クープ・ドゥ・ラ・リーグ : 5回 (2013-14, 2014-15, 2015-16, 2016-17, 2017-18, 2019-20)
  • クープ・ドゥ・フランス : 4回 (2014-15, 2015-16, 2016-17, 2017-18, 2019-20)
  • トロフェ・デ・シャンピオン : 7回 (2013, 2014, 2015, 2016, 2017, 2018, 2019)
チェルシーFC
  • UEFAチャンピオンズリーグ : 2020-21
  • UEFAスーパーカップ : 2021
  • FIFAクラブワールドカップ : 2022

代表

U-23ブラジル代表
  • 北京オリンピック銅メダル : 12008
  • ロンドンオリンピック銀メダル : 2012
ブラジル代表
  • FIFAコンフェデレーションズカップ : 2013
  • コパ・アメリカ : 2019

個人

  • ボーラ・ジ・プラッタ : 2007
  • アルマンド・ピッキ賞 : 2011
  • サンバドール : 2011
  • UEFAチーム・オブ・ザ・イヤー : 3回 (2011, 2012, 2013)
  • FIFA/FIFPro世界イレブン : 3回 (2013, 2014, 2015)
  • リーグ1ベストイレブン : 7回 (2012-13, 2013-14, 2014-15, 2015-16, 2016-17, 2017-18, 2018-19)
  • FIFAワールドカップ ドリームチーム : 2回(2014, 2018
  • コパ・アメリカベストイレブン : 2019

 

経歴

クラブ
クラブ 出場 (得点)
2002-2003 ブラジルの旗 RSフチボウ 25 (2)
2003-2004 ブラジルの旗 ジュベントゥージ 28 (3)
2004-2005 ポルトガルの旗 ポルトB 14 (5)
2005-2006 ロシアの旗 ディナモ・モスクワ 0 (0)
2006-2008 ブラジルの旗 フルミネンセ 81 (6)
2008-2012 イタリアの旗 ミラン 93 (5)
2012-2020 フランスの旗 パリ・サンジェルマン 204 (9)
2020- イングランドの旗 チェルシー 55 (5)
代表歴
2008,2012 ブラジルの旗 ブラジル オリンピック 8 (0)
2008- ブラジルの旗 ブラジル 110 (7)

 

クラブ

 

フルミネンセのユースチームで育ったが、初めてプロ契約を結んだのはリオデジャネイロの小クラブRSフチボウであった。

 

しかし、同じ州内にあるジュベントゥージが彼に目を付け、2004年シーズンに素晴らしいプロデビューイヤーを送った。

 

ジュベントゥージでは主に右ウイングを務め、時には中盤やサイドバックもこなすマルチロールプレーヤーだったが、後にセンターバックにコンバートされた。

 

ここでのプレーは欧州にも名を轟かせるものであり、2004年から2005年にはポルトやディナモ・モスクワに在籍したが、いずれの期間も怪我や体調不良によりリーグ戦に出場することはなかった。

 

特にディナモ・モスクワ時代に結核を患った際は、片肺を摘出する恐れがあり、引退も考えたという。

 

2006年、ユース時代を過ごしたフルミネンセに復帰した。

 

2007年シーズンのブラジル全国選手権は前年の15位から4位に躍進し、コパ・ド・ブラジルでは初優勝を果たした。

 

2008年に出場したコパ・リベルタドーレスでは決勝まで勝ち進んだが、LDUキトにPK戦で敗れ、クラブ初の南米制覇はならなかった。

 

この敗北を「キャリアで最も悔しかった瞬間」に挙げている。

 

2009年1月14日、移籍金1000万ユーロでセリエAのACミランに移籍した。

 

ミランのEU圏外枠に空きがなかったために公式戦出場は出来なかったが、アレシャンドレ・パトの例と同じようにトップチームに帯同して練習を続けた。

 

1月21日のハノーファー96との親善試合でフル出場してチームデビューした。

 

2009年夏に晴れて試合に出場する権利を得て、8月22日のシエーナとの開幕戦にアレッサンドロ・ネスタとのコンビで先発出場してリーグデビューした。

 

UEFAチャンピオンズリーグデビューは9月15日のオリンピック・マルセイユ戦で、やはりネスタと組んで先発出場。

 

11月8日のラツィオ戦では移籍後初得点を挙げた。

 

移籍1年目は33試合に出場し2得点を記録。安定感のあるディフェンスでレギュラーを勝ちとると、瞬く間にセリエA有数のセンターバックとなりネスタと同様にミランのディフェンスラインの要となった。

 

シーズン終了後にはレアル・マドリードやライバルのインテルなどから獲得のオファーがあったが、ミランに残留した。

 

2010-11シーズンは、ミランの中盤選手に怪我人が続出してしまったため、アンカー(守備的ミッドフィルダー)を務めることもあった。

 

このシーズンも、33試合2897分の出場で警告1度(イエローカード1枚)のみと質の高いプレーでリーグ最少失点を誇ったミラン守備陣を支え、セリエA優勝に貢献。

 

セリエA最優秀DFに贈られる、アルマンド・ピッキ賞の第1回受賞者となった。

 

2012年7月14日にパリ・サンジェルマンFCへの移籍について合意し、加入後にはキャプテンに就任した。

 

移籍金は4200万ユーロといわれ、DFとしてはマンチェスター・ユナイテッドFCに移籍した際のリオ・ファーディナンドに次ぐ当時史上2番目に高額な移籍金となった。

 

パリ・サンジェルマン会長のナーセル・アル=ヘライフィーは、シウバ到着後に「世界最高のDF」と称賛した。

 

2012年9月18日のUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ初戦のFCディナモ・キエフ戦でデビューすると、初得点も記録した。

 

移籍初年度からリーグ・アン4連覇を成し遂げ、特に2014-15シーズン及び2015-16シーズンにはリーグ・アンに加えてクープ・ドゥ・フランス、クープ・ドゥ・ラ・リーグ、トロフェ・デ・シャンピオンと国内4冠を2年連続で達成した。

 

2019-20シーズン終了まで、リーグ戦7回の優勝に貢献したが、チームは契約を延長せず、退団することとなった。

 

パリでの最後の試合となった、チャンピオンズリーグ決勝のバイエルン・ミュンヘン戦でも好プレーを見せたが、0-1と敗れた。

 

2020年8月28日、チェルシーFCと1年契約を結んだ。

 

11月8日、リーグ8節のシェフィールド・ユナイテッド戦で移籍初ゴールを決めた。

 

UEFAチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスターシティ戦では先発するも負傷のため、前半39分で途中交代を強いられたが、チームは前半41分のカイ・ハヴァーツのゴールにより1-0で勝利しチームとして2度目、個人としては初となる悲願のチャンピオンズリーグ優勝を果たした。

 

6月4日には1年間の契約延長に合意した。2022年1月24日に行われたトッテナムとのロンドンダービーでメイソンマウントのフリーキックを頭で合わし、2−0でのチームの勝利に貢献した。

 

トゥヘル監督が採用した3バック(リュディガー、シウバ、アスピリクエタ)は安定感が高くチームを3位に導いた。

 

2022年1月にチームとの契約を2022-23シーズン終了まで延長した。

 

ポッター監督就任後も監督からの信頼を掴んだ。

 

アスピリクエタがスターティングイレブンに選ばれないときはキャプテンマークを巻くこともある。

 

代表

 

2008年、シンガポールとベトナムとの親善試合に向けたブラジル代表に初めて招集された。

 

その後、北京オリンピックにオーバーエイジ枠で出場し、銅メダルを獲得。

 

2008年10月12日の南アフリカW杯予選のベネスエラ戦で代表デビューを果たした。

 

2010 FIFAワールドカップのメンバーにも選出されたが、出場機会はなかった。

 

コパ・アメリカ2011ではレギュラーとして全4試合にフル出場。

 

準々決勝のパラグアイ戦では120分間を0点に抑えたものの、その後のPK戦で2人目のキッカーとしてシュートを打つも失敗。

 

チームも敗れベスト8での敗退となった。

 

2011年11月14日のエジプト戦からキャプテンとしてプレーしている。

 

2012年5月30日のアメリカ戦で代表初得点を挙げた。

 

2014 FIFAワールドカップでは準々決勝のコロンビア戦で累積警告により出場停止となり、ネイマールの骨折による離脱とともに準決勝のドイツ戦で歴史的大敗を喫する要因を作ってしまった。

 

11月に行われるトルコとオーストリアとの親善試合でワールドカップ以来の代表復帰を果たしたが、キャプテンの座をネイマールに譲った。

 

2018 FIFAワールドカップに出場、グループリーグ第3戦のセルビア戦で2-0とするゴールを決めた。

 

2021年10月7日、ワールドカップカタール大会南米予選、コロンビアとの対戦で代表通算100試合出場を果たした。

 

2022年11月7日、W杯カタール大会に向けたメンバーの1人に選ばれた。

 

またワールドカップに向けてのキャプテンにも任命された。

 

エピソード

ズラタンとの秘話

 

チアゴ・シウバが仏誌『フランス・フットボール』のインタビューで、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチとの秘話を明かした。

 

2012年夏、ミランでチームメイトだったチアゴ・シウバとイブラヒモビッチに対して、パリSGへの移籍が噂されていた。

 

同年7月14日、チアゴ・シウバの移籍が正式に発表されたが、契約書にサインした直後にイブラヒモビッチから電話がかかってきたという。

 

その電話での会話は以下の通り。

 

イブラ:「チアゴ、君は本当にパリSGに行くつもりか?」

チアゴ:「そうだよ。今、サインしたところさ」

イブラ:「冗談じゃないよな?君が行かないなら、俺はサインしない。もし、俺に嘘をついていたら、分かってるよな?」

 

笑いながらイブラヒモビッチとのエピソードを明かしたチアゴ・シウバ。

 

ブラジル代表DFの加入からわずか4日後、イブラヒモビッチもパリSGへと活躍の場を移し、ともに攻守の要として数多くの国内タイトル獲得に大きく貢献した。

 

2016年6月にはイブラヒモビッチがマンチェスター・ユナイテッドに移籍してしまったが、「ズラタンは本当に素晴らしい人で、定期的に話すんだ。彼に多くの尊敬と称賛を抱いているよ」と語り、良好な関係は継続しているようだ。

 

妻のイザベル

 

チアゴ・シウバの妻であるイザベル・シウバさんのユニフォーム姿が大きな反響を得ている。

 

先日38歳になったばかりのチアゴ・シウバ。

 

チェルシーの守備の要として今シーズンもチームを支えている。

 

一方で、ブラジル代表としてもプレー。

 

今回のインターナショナル・マッチウィークでも行われたガーナ代表戦、チュニジア代表戦の2試合でもしっかりとプレーした。

 

2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)は出番こそなかったが、今回のカタールW杯が自身4度目の出場となることは間違いない状況。

 

妻のイザベルさんも夫を支えている。

 

スタジアムにも足を運び応援するイザベルさん。今回はユニフォームコーデを披露。

 

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これにファンが大きく反応した。

 

ブラジル代表の最新のユニフォームを見に纏い、胸にはもちろん夫の背番号「3」がついているわけだが、下は白いパンツを合わせ、インナーはユニフォームに合わせて黄色のものを着用している。

 

インスタグラムでその様子を投稿すると「この女神は誰だ」、「ロンドンの女王だ」、「美しい」、「なんて素晴らしいんだ」、「内面から素晴らしさが出ている」、「完璧だ」とコメント。笑顔のユニフォームコーデに称賛の声が集まった。

 

プレースタイル

2000年代終盤から2010年代前半にかけて世界最高のDFの一人であるとされている。

 

カードをもらうことなく華麗なプレーをすることを心がけており、カルロス・ガマーラやフアンがお手本であるとインタビューで答えている。

 

利き足は右足だが、センターバックとして左右どちらの位置でもプレーすることができる。

 

戦術眼、ポジショニング、卓越したスピードを活かしたカバーリング、クリーンにボールを奪取することができる対人守備、危機を敏感に察知しての身体を張ったシュートブロック、空中戦の強さ、攻撃のスイッチを入れる縦パス、局面を打開するロングパスとセンターバックとして必要な要素を数多く取り揃えている。

 

シウバの身長は183センチです。

 

センターバックとしてはセルヒオ・ラモス以上に小柄ですが、そこを身体能力と読みでカバーするのが彼の持ち味でしょう。

 

シウバはスピードやジャンプ力に優れているため、小柄な弱点を動き回るとことで補います。

 

ただ、喰い気味に動く印象はありません。

 

彼は判断力の良さを高次元で持つディフェンダーで、飛び込むところと我慢するところを上手に使い分けることができます。

 

軽率なプレーが目立ちませんね。

 

ボールに食い付きすぎて相手に入れ替わられると致命的なポジションなので、この堅実さはとても重要です。

 

逆にセルヒオ・ラモスは喰い気味なところが良さだったりしますが。

 

加えて、シウバの判断力はインターセプトにも生かされています。

 

自分の走力を理解し、相手のパスを見切っているのでしょう。

 

パスの受け手を潰すのが抜群に上手いのが持ち味で、試合の中で何度もインターセプトを見せてくれます。

 

経験や技術など様々な要素から産み出される能力なんでしょうね。

 

後述しますが彼は攻撃への貢献も大きいので、インターセプトからパスで展開するのも得意です。

 

これはチーム全体としても狙っていることでしょう。

 

安定したディフェンスを見せてくれるチアゴ・シウバですが、ある意味ブラジル人らしく足下のテクニックも水準以上のものを備えています。

 

後方から前線に送るロングパスの精度が高いため、味方のフォワードにしっかりと合わせることができます。

 

相手のディフェンスの裏を狙うのも彼なら難しくないでしょう。

 

距離の長い球だけでなく、中距離の縦パスもよく披露してくれます。

 

味方の中盤に狭いコースを突いて通すパスなんかを見ても、シウバのキック技術がうかがえますね。

 

チアゴ・シウバが攻撃に貢献するのはパス出しに留まりません。

 

得点を奪うことも少なくない選手と言えます。

 

これも嬉しいポイント。

 

リーグ戦だけを見てもほぼ毎シーズン得点を記録していて、ディフェンダーとしては十分な得点力を有しているのではないでしょうか。

 

主な得点パターンはセットプレーからでしょう。

 

ここでも身体能力や競り合いの強さが出ています。

 

チアゴ・シウバ選手はクリーンな守備に加えて、前線への攻撃参加も得意とする選手。

 

ミドルシュートを放つこともできるため、相手DFはCBである彼に対しても油断はしていられない。

 

CBというポジションは守備力だけに重きを置かれがちだったが、現代サッカーにおいては技術面の高さも重要視されるようになった。

 

単にスライディングやタックルをしているだけでは汎用性に欠け、チームの絶対的な存在となることはできない。

 

そのことを鑑みれば、今回紹介した6選手はいずれも守備力以外にも多くの長所を持っており、現代的なCBとしてチームに間違いなく欠かせない存在だ。

 

攻守に存在感を発揮するチアゴ・シウバは、優れたセンターバックとして世界的に認知されています。

 

その能力は確かなものです。

 

唯一と言っていいでしょう、ケチをつけるならメンタルです。

 

精神的な脆さは度々指摘されていることで、彼がPK戦で目を背けたりコンペティションで優勝あるいは敗退もしていないのに涙を流すことは海外での評判が良くないようですね。

 

また、メンタル面で追い詰められるとディフェンスラインを下げてしまう癖があるとかないとか。

 

シウバうんぬんと言うよりも、センターバックとは本当にプレッシャーのかかる仕事です。

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