ペドリ

概要

国籍 スペインの旗 スペイン
生年月日 2002年11月25日(18歳)
出身地 テグエステ
身長 174cm
体重 60kg

 

Pedri

 

ポジションはミッドフィールダー(オフェンシブハーフ)。

 

利き足は右。

 

イニエスタ2世との呼び声高いスペイン代表のニュースターでバルサの若き至宝。

 

EURO2020ではベストイレブンと最優秀若手選手賞を受賞した。

 

バルセロナではアンス・ファッティらとともに新世代のバルサの象徴として君臨する。

 

獲得タイトル

クラブ

FCバルセロナ
  • コパ・デル・レイ : 2020-21

個人

  • UEFA EURO 2020 最優秀若手選手賞 : 2021
  • UEFA EURO 2020 大会ベストイレブン : 2021
  • ゴールデンボーイ賞:2021

 

経歴

クラブ
クラブ 出場 (得点)
2019-2020 スペインの旗 ラス・パルマス 36 (4)
2020- スペインの旗 バルセロナ 37 (3)
代表歴
2019  スペイン U-17 5 (0)
2019  スペイン U-18 2 (1)
2020  スペイン U-19 1 (0)
2020  スペイン U-21 4 (0)
2021  スペイン U-23 0 (0)
2021- スペインの旗 スペイン 10 (0)

 

クラブ

 

カナリア諸島のテグエステに生まれ、地元アマチュアクラブのUDテグエステでサッカーを始めた。

 

2015年にフベントゥ・ラグーナへと加入した。

 

このクラブ在籍時の2018年2月にはスペイン本土に渡り、レアル・マドリードのトライアルを受けた。

 

しかし、スカウトの目に留まることはなく、帰郷してUDラス・パルマスのカンテラでプロサッカー選手を目指すことになった。

 

ラス・パルマスのカンテラにて1シーズンプレーした後の2019年夏、当時トップチームの監督だったペペ・メルの要望により、若干16歳ながらクラブと4年間のプロ契約を結んで2019-20シーズン開幕前のプレシーズンに帯同した。

 

そのプレシーズンでもチーム一番の活躍を示したことで、プレシーズン終了後に背番号28をつけてのトップチーム昇格が決まった。

 

シーズン開幕戦となった8月18日のSDウエスカ戦にて先発出場し、83分にピッチを後にした。

 

9月19日、スポルティング・デ・ヒホンとのリーグ戦にて後半17分、アルベルト・デ・ラ・ベジャのアシストを受けて右足のシュートでプロ初ゴールを挙げた。

 

このゴールによりペドリはクラブ史上最年少でのスコアラーとなった。

 

2019年9月2日、FCバルセロナに2020年7月1日より加入することが発表された。

 

2022年6月までの2年契約で、移籍金は500万ユーロ。

 

2020年8月20日に正式に加入した。

 

開幕戦のビジャレアル戦でデビューを果たすと、10月18日のヘタフェ戦で先発起用される。

 

10月21日のチャンピオンズリーグ、フェレンツヴァーロシュTC戦ではクラブ史上3番目の若さでCL初得点を記録。

 

チーム最年少ながら卓越したプレー判断とオフ・ザ・ボールの質、ボールコントロールの巧みさで監督の信頼を掴み、デビュー2ヶ月で不動のスタメンへと定着した。

 

チームOBのアンドレス・イニエスタも「18歳とは思えない」とその才能に驚嘆するコメントを残している。

 

2021年10月14日、バルセロナと2026年までの契約を延長したことを発表した。

 

代表

 

2019年から各ユース世代のスペイン代表で主軸として活躍。

 

2021年3月には2022 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選に18歳でフル代表初招集。

 

25日のギリシャ代表戦で、スペイン代表史上6番目の若さとなる18歳120日で代表デビューを果たした。

 

UEFA EURO 2020ではスペイン代表の歴史において最年少出場記録を更新、全試合にスタメン出場、若手最優秀選手にも選ばれた。

 

エピソード

 

 

ペドリは、現在、世界で最も将来を有望視されている選手の1人だ。

 

2021年10月にバルセロナは、2026年6月30日までの長期契約をペドリと結び、10億ユーロ(約1300億円)の契約解除金条項もあるとされる。

 

そのプレースタイルから、「イニエスタ2世」とも称されるペドリだが、Jリーグのヴィッセル神戸でプレーする元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがアイドルだったと言い、あるエピソードを語っている。

 

子供がスター選手に憧れて、その髪型をマネすることは珍しいことではない。

 

2002年の日韓ワールドカップ(W杯)時には、元イングランド代表MFデビッド・ベッカムに憧れた子供たちが「ベッカム・ヘアー」にし、元ブラジル代表FWロナウドに憧れたブラジルの子供たちは「大五郎カット」を模倣したことがニュースになった。

 

現在18歳のペドリが7歳だった2010年に、スペイン代表はW杯南アフリカ大会で初優勝を成し遂げた。

 

ファイナルで決勝点を決めたイニエスタは、ペドリ少年にとって、憧れのスターだったという。

 

サッカーのプレー面でもイニエスタに影響を受けたというペドリは、ルックスも自身のアイドルに寄せようとしたが、父親に無理だと言われたエピソードを明かしている。

 

「僕は床屋に父と一緒に行ったんだ。その時、テレビではバルサの試合がやっていた。それを見て、僕は床屋に『アンドレス・イニエスタと同じ髪型にして』と頼んだんだ。彼は僕のアイドルだったからね。でも、父に『それは無理だ。イニエスタは髪が少ないからね』と言われたんだ」と語り、諦めざるをえなかったという。

 

さらなる飛躍が期待されるペドリ。

 

イニエスタ級の成功と活躍を、本人だけでなくファンも望んでいるはずだ。

 

プレースタイル

 

中盤で攻撃を司るテクニカルなプレイヤー。

 

ペドリは捉えどころのない選手だ。

 

ビルドアップ、ゲームメイク、フィニッシュと試合の局面は関係ない。

 

ピッチの至るところに顔を出す神出鬼没ぶりを活かし、すべてのプレーに関与し、的確に速い判断を見せる。

ボールを受ける時は前を向いている状態でも、ゴールに背を向けている状態でも関係ない。

 

戦術理解度の高さを活かし、足下に収めるやコマのようにクルっと反転する。

 

序盤、終盤と試合の時間帯は関係ない。

 

無尽蔵なスタミナを活かし、90分間通してコンスタントにプレーする。

 

そんなペドリの特筆すべき特徴は3つ。

 

ペドリのプレースタイル①:巧みなドリブルテクニック

 

巧みなドリブルテクニックはペドリのプレースタイルを語る上で欠かせない要素です。

 

ペドリはボールコントロールに長けた選手で、狭いスペースであっても巧みなコントロールで相手の選手をかわせます。

 

また、相手の動きを最後まで見ながら動きに応じてボールをコントロールできたり、相手選手を複数人ひきつけて味方選手にスペースを作る場面もみられます。

 

さらにスピードもあるためカウンター攻撃の際に前にスペースがあれば素早いドリブルで敵陣にボールを持ちこんで一気にチャンスを作ります。

 

ペドリのプレースタイル②:チャンスメイク

チャンスメイクの上手さもペドリのストロングポイントです。

 

先ほども解説した通りペドリはドリブルが上手い選手ですので、敵陣の深い位置では複数人の相手選手を引き付けて味方選手にスペースを作れます。

 

ペドリは天性のパスセンスでアシストもできる。

 

ディフェンスラインの裏を狙う味方選手へのスルーパスやロブパスの精度が高く、得点機を作れる選手です。

 

さらにゴール前では相手ディフェンダーの意表を突くヒールパスも見られ、おしゃれなパスから得点をアシストしています。

 

ペドリは、ボールだけでなくスペース(自分のものでもチームメートのものでも)をも巧みに扱い、すでに完熟したトップ・オブ・トップの選手のように優位な状況を生み出せる。

 

相手チームの監視を18歳とは思えぬ戦術理解力でもってかいくぐれるのだ。

 

ボールを受けるのはDFとMFのライン間におけるボランチの背後やアンカーの横に空いたスペースで、開くのか中に絞るのかをいつも適切に判断する。

 

このスペースの利用の仕方に加わるのが、ボールを受けてから前を向く技術である。

 

たとえ焦った相手が彼のことを潰そうとしても、その頭の中にはどの方向に、どうやって回転すればいいのかが予め描かれている。

 

だから相手を背負ってプレーする光景は滅多に見られない。

 

ボールを受ける前にその体はすでに回転を始めており、背後から襲ってくる相手は自分の背後を取られている。

 

至極単純に言えば、彼は相手と自分のものにしたボールとの距離を取るのが圧倒的にうまく、そこからチームに流れるような攻撃を実現させる。

 

ペドリのプレースタイル③:献身的な守備

最後に上げたいペドリの特徴(プレースタイル)は守備です。

 

ペドリは攻撃的なポジションを任せられるプレイヤーではありますが、守備では献身的な一面もみられます。

 

ボールを奪えそうなシーンでは相手選手に素早く寄せてボールを刈り取ります。

 

ボール奪取がそこそこ上手く、隙あらばボールを簡単に奪います。

 

また、2020-21シーズンのラ・リーガ第19節、レアル・ソシエダ戦では得点機をポストにぶつかりながら抑えており、こういったプレーでバルセロナファンの心をつかんでいます。

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